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熱い戦いを繰り広げるウォリアーズに注目!【第3回:山本楓己】

2026年のBプレミア参入を目指す信州ブレイブウォリアーズ、連載第3回は山本楓己選手が思いを語ります。生来のハンディキャップを抱えながら強い思いを持って歩み、今シーズンは信州でプロデビューを果たしました。


山本 楓己(Fuki Yamamoto)
1998年8月9日生まれ、愛知県出身。小学1年生からバスケットを始め、小学5年生で食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断。名古屋学院大卒業後は2年間の無所属期間を経て、2022-23シーズンに琉球ゴールデンキングスに練習生として所属。2023-24シーズンより信州ブレイブウォリアーズ加入。身長177cm、体重77kg。ポジションはポイントガード。

——山本選手の思う信州BWはどんなチームですか?
 一言で言うなら、とても戦術的なチームです。(勝久)マイケルHCを中心に、全員でまとまってのオフェンスやディフェンスを大切にしています。準備も練習もすごく真面目にやっていて、それが随所に表れていると思います。

——HCの目指すバスケについてはどのように理解していますか?
 丁寧に、細かく、一つ一つ完璧に求めていく監督でありチームだと思います。センターの選手には特に細かくこだわっていて、「そんなところまで考えているんだ」とハッとしますし、いつも勉強になっています。

——現在の一試合平均入場者数は4286人(3月5日時点)です。
 これまでになかった基準を突破するために、特にフロントの方々ががんばって下さって、実際に数字に現れているのは本当にすごいと思っていますし、相当な覚悟を感じます。ブースターの皆さんの温かさもすごく伝わってきて、ウォーミングアップに入るとき笑顔で手を振ってくれたりして、距離感はとても近いですね。

——厳しい試合が続きますが、今のご自身の心境やチームの雰囲気を教えてください。
 なかなか勝てていませんが、シーズンの初めに目標とした「一試合でも多く出場して勝利に貢献する」ことはどんな状況であれ目指していきます。チームもバラバラになることなく、みんながまとまって戦おうという姿勢がもちろんあります。マイケルHCを筆頭にまだまだ挽回していけると思いますし、現状からの「日々成長」を見せていくことが勝利に繋がると思っています。

——ご自身の持病について教えてください。
 生まれつき乳製品や卵などのアレルギーがあり、小学5年生で「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」と診断を受けました。たとえばガムを噛んだら口のまわりが痒くなって、ほんの少し乳製品が入っていることに気づいたり、ネコを飼っている友達から借りた洋服でかゆみが出たり。センサーがついているような感じですね。

——どんな思いでバスケに取り組んでいますか?
 ハンディキャップを抱えながらプレーヤーとして大成していく姿を見せることが誰かの希望になると信じているので、それを体現していきたいと思っています。諦めずに続けて来られたおかげで環境を変えることができましたし、同じように病気を抱えている人や体格に恵まれていない選手など、弱さを抱えながら頑張っている人に見てほしいです。

——今日までバスケットを続けてこられた理由を教えてください。
 家族や身近な人をはじめ、応援してくれる人達の存在はめちゃくちゃ大きいです。皆さんに何かきっかけを与えられる人になりたい、という気持ちがすごくモチベーションになっています。僕自身が自分の未来にちゃんとワクワクしているのも大きいですね。2年前はどこのチームにも所属しない状態でも「絶対にB1選手になれる」と思っていましたし、勘違いでもいいから「俺ならできる」と思って続けられる人が環境を変えられると信じています。できない理由はすぐ見つかりますが、「なれる。なぜなら~」とできる理由を挙げていく、それだけで未来は大きく変わると思っています。

取材/佐藤春香