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熱い戦いを繰り広げるウォリアーズに注目!【第2回:栗原ルイス】

2026年のBプレミア参入を目指す信州ブレイブウォリアーズ、連載第2回は栗原ルイス選手が登場します。ルーキーから加入して7年目、今季はキャプテンの一人として新たなチームを牽引しています。

【Profile】
栗原 ルイス(Louis Kurihara)
1996年11月3日生まれ、米国カリフォルニア州出身。両親は日本人で、リーグ登録国籍は日本。ウィッティア大学4年時に第40回ウィリアム・ジョーンズカップ男子日本代表候補メンバー入り。卒業後の2018年から信州でプレーしている。2023-24シーズンは初めてキャプテンに任命された。身長188cm、体重86kg。ポジションはシューティングガード。

——キャプテンとなった心境を教えてください。
最初に話をいただいたとき、「機会があるならやりたいです」と伝えました。うれしかったし、自分のためにもなると思ったんです。あまり自分から発信するタイプではないので、キャプテンになってどれだけ引っ張っていけるか、いかに成長できるかを考えました。チームの空気がよくないときは「僕が変えていかなければ」と思いますし、チーム全体を見るようになって、自分から声を発することも増えました。

——他の2人のキャプテンについて教えてください。
ウェイン(・マーシャル)は僕より無口で、背中で見せるタイプです。コートに出ていない時もプロとしての姿勢は見習うべきものがありますし、もちろんコートに立てば、ハートの部分や遂行力の高さでみんなに影響を与えていると思います。(石川)海斗さんは言葉でのコミュニケーションがすごく上手で、一人一人に声かけをたくさんして、良いチームの雰囲気を作ってくれます。

——マイケルHCの指導をどう受け止めていますか?
例えばオフェンスの位置が1歩違うだけでどう変わるのかなど、すごく細かいんですけど、一つ一つに必ず答えがあるんです。プレーだけでなく、「一人のプロ」としてどうあるべきか、毎日一つ一つ積み重ねて成長していく習慣を教わりました。毎年「まだ成長できる」と感じています。あと、HC自身がすごくバスケが好きなのが伝わってきます。

——今季はどんなチームですか?
メンバーがガラッと入れ替わって、若いチームになりました。一人一人もチーム全体も、シーズンを通してどれだけ成長したかを見てもらいたいです。選手としての伸びしろは若いときが一番大きいと僕は思っていて、まさに今のメンバーはその段階にいます。たとえば(小玉)大智はハートもエナジーも毎回120%でやっていますし、そういうエネルギーも見てほしいです。

——現在の1試合平均入場者数は4383人(1月17日時点)と、昨季より大幅に増加しました。
足を運んでくださる人たちに感謝していますし、これだけの人数を集めてくれたフロントスタッフにも感謝しています。でも、僕たちが結果を残さないとこれ以上は増えません。決して今の人数が当たり前だとは思っていませんし、勝ちを届けたいです。

——ご自身の状況も含め、苦しい部分もあるのではと思います。
全試合出場を目標にしていたので、(ケガをして)すごく悔しい気持ちはあります。今はリハビリをして、万全の状態でもっと長くコートにいられるように頑張ります。チームの現状も全員が悔しいと思うので、うまくできる部分や改善するべきことなど、全員とコミュニケーションを取ることも大切にしたいです。

——あらためて今シーズンの目標と、意気込みをお願いします。
自分がどれだけ結果を残せるか、チームの勝利にどれだけ貢献できるか。厳しい状況ではありますが、シーズンが終わったときに「成長できたな」と思っていたいです。

取材/佐藤春香