パラスポーツ

水泳 一之瀬 篤弥さん

水泳とウルトラマンが何よりも大好き!
友人たちと共に成長するスイマー

186センチある大柄な体を思いきり使い、ゆったりと泳いでいく。水の抵抗は一切感じられない伸びやかな動き。水面下でスーっと、まるで魚の様に進んでいく篤弥さん。その優雅でスピードのある泳ぎに思わず見入ってしまう。
小学2年から始めた水泳。「泳ぐのは楽しい。早くプールに入りたいけど、今すぐ戻ったらダメ?」取材中もずっとプールの方向を見ながら泳ぎたくて仕方がないという様子だった。クロールが得意で「25メートル泳いで1番になったんだ!」と、大会で1位になったことを得意気に話す姿が微笑ましい。
「子供の頃から水で遊ぶのが好 きでした。他の生徒のお母さんから、 ”あっちゃんには絶対、水泳を習わせた方がいいよ“と勧められました。水泳の授業中にとっても嬉しそうな顔をしていたからと、その時に聞いたんです」母親の由香さんは当時を思い出すように語っていた。その後、一時は水泳から離れていたが、障がい者水泳クラブ「ウルトラ☆スターズ」の練習へ参加するようになり、再び水泳を始めることになった。

「友達ができたり、色んな人に会えるのが楽しい」。水泳を通じて出会った大切な友人達が沢山いるのだろう。練習は週に3回、1時間から2時間しっかりと泳ぐ。特にクロールが得意だが、様々な泳ぎを習得する為、現在は背泳ぎを頑張っているのだという。ヘッドコーチの植松美千代さんは「彼は長距離型の選手です。体の使い方がとても上手で、後半に向けてスピードアップする泳ぎをしますね」続けて「得意な分野を伸ばしていきたい、今後が楽しみ」だと話していた。
現在のチーム名であるウルトラ☆スターズの名称は篤弥さんのアイデアから生まれたのだという。ウルトラマンが大好きで「チーム名にウルトラを入れたい」と熱く希望したのだ。水泳を通じて新しい世界を自らの手で広げていく篤弥さん。憧れのウルトラマンのように仲間たちと共に活躍し大きく飛躍して欲しい。

一之瀬 篤弥(いちのせ あつや)さん
塩尻市在住 1991年4月28日生まれ
所属:障がい者水泳クラブウルトラ☆スターズ
泳ぐことが好きで1人で公共交通機関を使って練習場所のプールへ行くこともあるそうだ。体の力の入れ方、抜き方が抜群に上手いという。