期待の星

松本山雅でプロに そしていつかはイングランドへ

「松本山雅で早くプロになりたい。そして、将来はイングランド・プレミアリーグでプレーしたい」。この春、サッカーのU-15(15歳以下)日本代表に選ばれ、スペイン遠征を経験した加藤孝一朗くん。手の届かない遠い夢ではなく、実現できる目標と信じて大きな舞台を思い描き、毎日の練習に汗を流している。
 ワールドカップ(W杯)を見てサッカーに興味を持ち、小学4年生の時に松本山雅の育成組織に入った。FWやサイドアタッカーなどさまざまなポジションを経験。中学生になると、視野の広さとパスセンスを生かせる中盤のボランチとしてゲームをコントロールする力を磨いてきた。
 スペイン遠征では、スペイン、イングランド、アメリカの同年代の代表チームと対戦した。得意のパスで相手の圧力をかわしたり、ボールを前進させたりすることができ、「技術の差は感じなかった」。一方で、体格差を埋められずに当たり負けしたり、届かないと思っていた距離からスライディングで止められたりと課題も痛感。「もっと高いレベルでチャレンジしたい」と成長への意欲が増した。
 松本山雅では高校生年代のU-18チームで練習や公式戦に臨み、経験を積んでいる。「(J3の)トップチームの練習にも参加してみたい。もっと強くなって、チームを勝たせられる選手になりたい」と強い気持ちでボールを追いかけている。


加藤 孝一朗(かとう こういちろう)
中学3年生:15歳
生年月日:2008年4月6日
所属:松本山雅FC U-15