期待の星

【中澤 侑己さん:陸上】陸上は今一番夢中になれるもの 課題と向き合い自己ベストを目指す

「中学生活で、陸上ほど打ち込めるものはありません」。目を輝かせながら話す中澤侑己くん。2023年夏に
開催された全日本中学校通信陸上競技長野県大会で男子3000mの標準記録を突破。全国中学校陸上競技選手
権大会への出場権を勝ち取った。
 本格的に陸上を始めるきっかけとなったのは、小学3年生の時に父親と出場した「信州安曇野ハーフマラソ
ン・ファミリーラン」で7位入賞、そして翌年には優勝と良い結果を残せたことだった。
 「中学では、まず駅伝のメンバーになることが目標でした」。その目標を叶え、1年生ながら第一区走者を務めた
第33回県中学校駅伝競走大会では、堀金中学校チームが第1位に輝き、第30全国中学駅伝大会へ進出。
 「きついと感じることもあるけれど、練習で積み重ねてきたことは嘘をつかない。大会や練習で気づいた課
題を克服すれば記録につながる、それがやりがいです。通信陸上競技長野県大会で標準記録を切れた時は本当
にうれしかった」。陸上を続けられているのは、顧問の先生、部活や大会の送迎をしてくれている両親のおか
げだという中澤くん。今後の目標は「直近では1月21日に広島で行われる都道府県駅伝で区間賞を取り、チー
ムに貢献すること。そして、今年は中学校生活ラストの夏。全国の標準記録をクリアして全国大会に出場し、
優勝、入賞を目指したい」と力強く語る。


【中澤侑己(なかざわ ゆうき)】
中学2年生:13歳
生年月日:2010年3月8日
所属:安曇野市立堀金中学校

取材・撮影/児玉さつき