地域スポーツ

心ひとつに全力で! 明科少年野球クラブ

 明科少年野球クラブでは、小学1年~6年生の28人が週3回の練習に励んでいる。子どもたちの野球歴や力量はさまざまでも、全員一丸。真剣に野球に取り組みながら、その「楽しさ」をかみしめている。
 昨今注目される女子野球の影響もあってか、女子も7人が在籍。小学校で体験したハンドベースが楽しくて入団した選手もいるという。心ひとつに全力で取り組む姿勢を大切にしており、指揮官は「プレーの中でも誰かがヒットを打てばみんなで喜ぶし、誰かがエラーをすればみんなでカバーする。全員で野球に取り組むことが楽しさにも繋がる」と強調する。
 それと同時に、あいさつなどの礼儀や感謝の心も重視。羽田野賢二監督は「まずは野球ができることに感謝する気持ちを持ってほしい。そしてしっかりあいさつや返事ができる人間になってほしい」と願いを込めながら指導にあたる。


 練習は週末と水曜夜の週3回。数人の卒団生(中学生)が守備の練習に交ざって手本を見せ、後輩たちの指導にあたることもある。羽田野監督は「このグラウンドにまた戻ってきたいと感じてくれるのはうれしいこと」と目を細める。


 年内は9~10月に第33回中日新聞社旗争奪長野県中信地区学童野球大会や第42回信濃毎日新聞社旗争奪中信地区学童軟式野球大会などへの出場を控えている。6年生にとっては最後の大会が迫る中、同クラブは今のメンバーでより長く野球を楽しめるよう、ひとつでも多く勝ち進みたいと意気込んでいる。

羽田野賢二 監督

今のチームは粘り強く、仲間想いの子たちです。みんなで盛り上がることができます。この時期は下地作りの期間だと思っているので、取り組む姿勢を大切に、野球をもっと好きになってほしいです。野球を通じて、成長していって欲しいですね。

羽田野賢心 主将(はたの・けんしん)6年生

自分はキャプテンとして率先して声を出すことを心掛けています。個性が強いチームなので、その強みを生かせるように一つにまとまって試合に臨みたいです!今のチームで一つでも多く試合に出られるように頑張ります!

取材・撮影/生田和徳