期待の星

【山口 虎南くん:極真空手】一歩ずつ着実に日々精進 虎視眈々と頂点を目指して

「極真空手は生活の一部。学校のような、あって当たり前の存在」と、山口虎南くんは力強く言う。小学1年生から松本道場に通い始めて7年目。見守る父・哲也さんは「継続は力なり」とほほえむ。
 中学校では陸上部を兼部し、部活動を終えてから道場へ通うタフな生活。稽古のない日は自宅でのトレーニングが習慣といい、拳立て・スクワット・腹筋を難なくこなす。小学6年生まで続けていたという水泳で培ったスタミナも活かし、「パワーには自信がある」と繰り出す強烈な蹴りで何度も試合を制してきた。
 小学3年生の頃に長野支部交流試合にて初優勝。「すごくうれしくて、今でも覚えている」と声を弾ませる。「次も優勝したい」と強い気持ちが芽生え、よりいっそう稽古に打ち込むようになった。2022年には第13回愛知県空手道選手権大会にて初出場3位。同年さらに西日本大会3位、全中部大会2位と躍進を続け、本年4月には国際親善空手道選手権大会3位。5月28日には第14回愛知県大会にて念願の優勝を飾り、「ますます自信がついた」と拳を握る。
 次に目指すは8月開催の極真祭優勝。雨の日も、風の日も稽古に打ち込み、虎視眈々と頂点を狙う。


山口虎南(やまぐち こなん)
鎌田中学1年生:13歳
生年月日:2010年5月30日
所属:極真会館長野支部松本道場

取材・撮影/佐藤春香