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JFA レディース/ガールズ サッカーフェスティバル2023 in 長野日大高校富竹グラウンド

長野県サッカー協会は10月1日、「JFAレディース/ガールズサッカーフェスティバル」を長野日大高校富竹グラウンドで開き、親子サッカー教室や長野ダイハツモータースカップなどを行った。2011年のFIFA女子ワールドカップ優勝メンバーの海堀あゆみさんがゲストで登場し、親子サッカー教室では「海ちゃん」と声援を受け、ミニゲームなどで子どもたちと一緒にボールを追いかけた。またW杯の金メダルなどを披露し、子どもたちは目を輝かせながらメダルを触ったり、サインをねだったりしていた。海堀さんは「楽しむことが大切。サッカーには『する・みる・支える』の3つの要素がある。手伝ってくれた周りの人たちに感謝して」と、子どもたちにメッセージを送った。

 経験やレベルに関係なく仲間と一緒にサッカーを楽しむことで、女子サッカーの裾野を広げて普及を図る同フェスティバルには、多くの親子連れが訪れた。初心者の小学生を対象とした「親子サッカー教室」には35組が参加。初めてサッカーボールに触れる子どもも必死になってゴールに向かってボールを蹴っていた。初開催となった「長野ダイハツモータースカップ」には、北信選抜や長野FCガーフ、上田FCフィリア、佐久インテンザ、大町プチタフィタ、FCスワン(諏訪市)の県内6チームが出場し、FCスワンが優勝を飾った。10年以上、高校女子サッカーの支援を続け、今回のフェスティバルをサポートした長野ダイハツモータースの寺西俊英社長は「女子サッカーを始めるきっかけになり、続けてもらうことが大切。今回のフェスティバルが、そのための環境づくり、日頃の練習の成果の発表の場として定着し、将来、『信州なでしこ』が誕生してくれればうれしい。お母さんやお父さんの笑顔も見られてよかった」と話した。

長野県サッカー協会女子委員会の堀内健理事は「子どもがサッカーを続けるうえでお母さん、お父さんの理解やサポートは不可欠で、一緒にボールを蹴ることでその意識を持ってくれたのでは。長野日大サッカー部員が審判などで試合や教室の運営、長野ダイハツモータースがカップ戦やイベントの告知、マルシェなどの企画・運営で協力してくれたこともあり、大きな収穫があった」と、感謝と次回への手応えを口にした。
ミニマルシェでは、「うなぎの宿・住吉」のうなぎ弁当が売り切れる人気となったほか、ハンドマッサージや野菜の詰め放題、お菓子すくいが出店し、盛況を見せていた。


小早川苺花ちゃん(8歳)・恵利香さん
お姉ちゃんがやっていたのを見て6歳から始めた。サッカーはドリブルが好きで、今日もドリブルやパス、ゴールも決められて楽しかった。「海ちゃん」のように将来は、なでしこに入って活躍したい(苺花ちゃん)
これからも一緒にサッカーを好きでいたい(恵利香さん)


清水美月ちゃん(6歳)・美雪さん
今日、初めてやって楽しかった。ボールを蹴っていて楽しくて、ゴールもいっぱい決められてうれしかった(美月ちゃん)
サッカーをやりたいということなら、チーム探しや送り迎え、ゲームでの応援など、しっかり応援していきたい(美雪さん)

取材/斉藤茂明