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【松本筑摩男子ミニバスケットボール】堅守速攻で得点を狙う 目指せ県大会!

松本市出身のバスケットボール選手――と聞いて、誰を思い浮かべるだろうか。最近では武井弘明が真っ先に名前を挙げられる。信州ブレイブウォリアーズを経て現在は長野県初の3×3プロチーム・信州松本ダイナブラックスを設立してGM兼選手を務める第一人者だ。武井のルーツは、ここ「松本筑摩ミニバス」にある。

 現在も指導する降旗徳行コーチは、武井の指導に当たっていた。当時について「バスケに関しては至って普通だったし、今の子どもたちと全く変わらない。むしろ今の子たちの方がうまいんじゃないかな?だから(武井が)ここまでになるのは大したものだし、誰にでもチャンスはあるということ」と笑顔で振り返る。
 選手数は18人。実力上位のAチームと初心者を含めたBチームに分かれ、「堅守速攻」をテーマにとことん走り、考えるバスケを展開する。就任8年目の飯田剛宏ヘッドコーチ(HC)は「例えばパスを出す、シュートをする。その際に考えたプレーをしているかが重要」と、常に子どもたちに判断の大切さを伝えている。
 直近2年続けて長野県ミニバスケットボール選手権で県大会出場を果たした。ミニバスは東北信・中南信に分かれて第1ラウンドを競い、各上位8チームが第2ラウンドとなる県大会に駒を進める。今年も11月にかけて行われ、松本筑摩ミニバスは県大会進出を目標にしている。


 一方で選手の人数には課題がある。飯田HCによると、子どもの数の減少と共にバスケ人口も目減りし、同クラブの所属地域は筑摩小を中心に、松本平の各地域から募集をしているという状況。「近年、松本地域を上げて新しい技術を取り入れる研修会も開かれているし、バスケの指導レベルも上がっている。また子どもたちの学年を越えた縦の繋がりだけでなく、学校を越えた繋がりもできるので、中学校に進学した際にも心強くなる。ぜひ体験に来てほしい」と話す。
 武井はここから開成中、松商学園高、国学院大を経て信州ブレイブウォリアーズで開花。長野県でバスケットボールに打ち込む子どもたちの目標になったと言える。ミニバスは、基礎技術を身に付ける土台となる年代。ここでまっすぐバスケットボールに打ち込み、第2の武井弘明――あるいはそれ以上のスーパースターが誕生することを期待したい。

飯田剛宏ヘッドコーチ

チームスローガンの「堅守速攻」をTシャツにして皆で愛用しています。今年はコロナ禍の影響もあり県大会出場は非常に厳しい戦いになりますが、頑張ってくれると思います!

キャプテン 荻原柊羽くん(小学6年生)

松本筑摩ミニバスは仲間思いのメンバーが揃っています。キャプテンになってまとめたり、チームを引っ張ることが大変だけど、自分から大きな声を出すことを意識しています!

【お問い合わせ】
TEL:090-6035-7859
mail:suzuchifu421@gmail.com
(鈴木)

取材・撮影/生田和徳