地域スポーツ

【松本大学 第57回梓乃森祭】大学祭でスポーツや健康に関する多彩なイベントを実施

5年ぶりに制限なしの松本大学大学祭「第57回梓乃森祭」が10月13〜15日に開催された。今回は「POP CORN」をテーマとし、趣向を凝らした多彩なイベントを展開。人間健康学部では、スポーツや健康づくり、地域との共創などに関するさまざまな催しを行い、学内外から多くの参加者を集めた。

 スポーツ健康学科の根本賢一教授のゼミは、3年生が中心となって体力測定会を実施。開閉眼片足立ちや握力、長座体前屈など一般的な指標のほか、大学ならではの高度な専門機器も活用して敏捷性や歩行能力、脚の筋力測定が行われた。根本教授は「特に、運動習慣がない人にとっては、自信の体力が数値で示されるため危機感から運動を開始するきっかけにもなると思う」。ゼミ長の丸山裕子さん(スポーツ健康学科4年)は「就職して地域で仕事をするにあたって、さまざまな方との関わり合いが出てくる。それを学生のうちからできることは貴重な体験だと思う」と話した。

 総合グラウンドでは、多くの人にパラスポーツを体験していただき、パラスポーツに対する理解を深めていただくため、「(公財)長野県障がい者スポーツ協会)、「松本市文化観光部スポーツ本部スポーツ事業推進課」、「(一社)日本身体障害者アーチェリー連盟」協力のもと、同学科の岩間英明教授・伊藤真之助専任講師と女子ソフトボール部、スポーツ健康学科2年生などが中心となり「パラスポーツ体験会」を行った。ブラインドサッカーやタグラグビー、ゲートボール、ゴールボール、ボッチャ、パラソフトボール、パラアーチェリーなど障がい者スポーツの各種競技を体験できるよう準備。スタンプラリー形式とし、4個以上集めると参加賞をプレゼントするなど工夫も加え会場を盛り上げた。

 健康栄養学科の長谷川尋之専任講師は、3人制バスケットボールの大会を開催。学内外から30人の応募があり、ゲストに信州松本ダイナブラックス・武井弘明選手兼GMを招き、すがすがしく汗を流した。武井氏はホクト株式会社協賛の地域公開講座にも登壇し、プラスクラス・スポーツ・インキュベーション株式会社代表取締役の平地大樹氏とともに、「地域企業が抱える課題をプロスポーツチームの活動を通じて解決する」をテーマに語り合った。

 このほか会場では「若者×企業交流ブース」と銘打ち、地元などの6社がブースを出して学生と交流した。長谷川講師と補食としてのおやきを共同開発する有限会社各務製粉のほか、観光業や体育会系就活応援サイトなどの企業が出店した。長谷川講師は「スポーツに関わる仕事をしたい学生は多く、地域の人材を獲得して地域に還すテーマが大学としてある中、彼らがどうキャリアを積むか、地域の企業に対してスポーツがどう価値を生み出し、スポーツに関わる企業になるかをテーマにしたい」と話していた。