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【上の原イーグルス】モットーは「とにかく楽しく」 仲間とともに切磋琢磨!

「ナイスファイト!」「オッケーオッケー!」。選手たちの活気ある声がグラウンドに響く。岡谷市の少年野球チーム・上の原イーグルス。ポジティブな雰囲気づくりを通じて野球を楽しんでもらうのをモットーとしており、現在は20人が所属する。1973年に結成され、今年でちょうど半世紀の節目でもある。

 上の原小に通う子どもたちでつくるチーム。鮎澤正洋監督もOBで、小学3年生からの4年間プレーした。自身も育った少年団で、現在は子どもたちの指導に当たる。最も重要視するコンセプトは「とにかく楽しく」。選手たちへの声かけやアドバイスは常に前向きな言葉を貫く。それは選手たちにも浸透しており、試合中も仲間を励ますポジティブな言葉であふれている。

 チームを束ねるのは山田浩太郎主将。「いいプレーが出た時は『ナイスプレー!』など声を掛け合えている。主将としてチームを引っ張るのはもちろん、出来ることを精一杯、全力でプレーしたい」と話す。今後の課題は「チームワーク」。試合中にメンバー全員が積極的に声を出すなど、コミュニケーションを大事にし、チームの結束をさらに強めていきたい考えだ。

 ポジティブに野球を楽しむ姿勢で試合に臨みながら、一定の成果も出してきた。9月の第14回チャリティベースボール大会(しんきん諏訪湖スタジアム)では、県内外から高学年(6年生以下)と低学年(5年生以下)の35チームが参加するなか、高学年24チーム中、予選上位5チームで行われる決勝トーナメントへ進んだ。

 試合後は勝敗に関わらず、晴れやかな表情でグラウンドを後にする。負けた悔しさよりも成長に目を向けながら、今日も白球を追いかける。


山田浩太郎くん

取材・撮影/児玉さつき