高校スポーツ

松商学園高等学校 トワリングバトン部

普段の笑顔とは違う自分たちを見てほしい!
競技者として戦う選手たち

「中学までダンスをやっていたんですが、姉の友人がトワリングバトンをしていた影響で興味を持ち、この競技を始めました」部長の松島優花さんはトワリングバトンを始めたきっかけについて、こう話してくれた。
松商学園のトワリングバトン部といえば、パレード等で目にする華やかなイメージが強い。3年前から顧問を務める山本利江先生も「最初トワリングバトンに対して、野球の応援やパレードのイメージしかなかったんです。ですが、実際は競技としてとても高度なことをやっていて、本当に驚きました」と語った。
松島さんに、練習風景の動画を見せてもらったが、華やかでキラキラしたイメージとは違う”競技者 “として頑張る選手達の姿がそこにはあった。これほどアクロバティックな技をどのように習得しているのだろうか。松島さんに聞いてみると「みんなで動画を観て練習したり、上級生が下級生に教えるなど協力し合って頑張っています。できなかった技ができるようになる達成感と、部員全員で上を目指していけることが本当に楽しい」と、ハキハキとした口調で答えてくれた。

松商学園が目指す全国ダンスドリル選手権大会には、バレエの動きを取り入れたリリカルや、他にも三転倒立などの技と芸術性、統一された動きを競うミリタリー等の種目がある。ミリタリーにおいては全国大会で2位という好成績を収めている。それでも「やるからには上を目指したい、優勝したい」と松島さん、山本先生ともに何度も口にしていたのが印象的だった。月に2回、東京から実績のある指導者を招き、細部まで指導をしてもらっている。演じる側も指導する側も優勝を目指すのは当然であろう。
「ひとつのことに真剣に取り組んだ経験は社会でも、これからの人生でも活かせます。自ら考え、行動できる人になってほしい」と、山本先生。そして松島さんも「パレードでみせる笑顔とは違って、アクロバティックな技に挑戦し、大会に出場して頑張ってるということを、もっと知ってもらいたい」トワリングバトン部は華やかなだけではないと、力強く答えてくれる姿が印象的だった。

顧問
山本 利江先生
自主性を大事にする部活で、目標や練習内容も選手たちと話し合い決めています。団体競技ですが、個々の成長を間近で感じることができ、選手たちから感動を与えてもらっています。

部長
松島 優香さん(2年生)
トワリングバトンは、華やかなイメージがありますが、コツコツ練習を重ねて高度な技を身に付けます。パレードやスポーツの応援だけがトワリングバトンではない事を知ってほしいです。