【松本NANBU男子ミニバスケットボール】優勝を目指して日々努力 OBが集う手厚い指導

ひたむきに上を目指し、強くなる。県大会常連の強豪、松本NANBU男子ミニバスケットボールは、常勝を求めて今日もひた走る。初心者から経験者まで門戸を広く、「厳しくとも必ず上達する」と実力向上をうたう。
 小学1年生から6年生まで25名のメンバーに対し、指導スタッフは16名が在籍。「より細かなグループ分けができる。うちの最大の魅力」と、ヘッドコーチの犬飼裕貴さんはその手厚い体制を強調。前橋育英高校卒や国体候補選手などの実力者がそろうコーチ陣のほとんどがチームのOBで、レベルの高い指導が可能だ。中学生や高校生のOBとも定期的に練習試合が組めることも強みで、いわば「格上」の相手と日常的に対戦できる環境が整っている。皆、チームへの愛着から自然と集ってくれるという。

 「卒団した子たちが戻ってきてくれることは宝物」と微笑む犬飼コーチ自身も、そんなOBの1人。チームへの思い入れは人一倍で、大学生時代は関東に暮らしながらも大会には帰省して同行。卒業と同時に先代ヘッドコーチである父から立場を引き継いだ。就任2年目にはチーム最高成績である長野県ミニバスケットボール選手権県大会優勝へ導き、さらに翌年には全国選抜長野県ミニバスケットボール大会ベスト4進出と、確かな指導力を示す。「練習はきついと思うが、他のどこへ行っても通用するように育てたい」と熱意を語り、今年で就任9年目となる。

 きめ細かな関わりで1人1人のレベルを丁寧に見きわめ、全体のレベルアップに繋がるようなバランスも工夫する。メンバーは大きく2チームに分けられ、Bチームではおもに低学年と初心者を、Aチームでは高学年の経験者を中心に練習メニューが組まれる。特にAチームは週4日の練習を欠かさず、内容もシャトルランなどの基礎体力づくりから紅白戦までハードにこなしている。

 「丸1日の練習はきつさもあるが、バスケが好きだから苦にはならない」と、梶原千寛キャプテンは言う。チームの強みを「コーチが細かく教えてくれるので上達できること」と語り、「苦手なディフェンスができるようになった」と自身の成長を感じている。兄の影響で小学2年生からバスケットボールを始め、6年生となった今は県選抜ユースU12に選出。チームを牽引し、今年も北信越大会出場への闘志を燃やす。

 共に笑い、共に泣き、頂点へ。新たな仲間も随時募集中で、体験会も開催する。問い合わせは各担当者まで。


【犬飼 裕貴 ヘッドコーチ】
試合に勝っても負けても、最後には子どもたちも保護者も一緒になって涙を流せることが1番のやりがいです。今年は北信越で1勝して、子どもたちの目標を叶えさせてあげたいです。


【梶原 千寛 キャプテン】
バスケがうまくなるからぜひこのチームへ来てほしい。やっぱり勝つときがいちばん楽しいし、練習試合などで1度負けた相手に勝てるとうれしいです。将来はプロ選手を目指します!

問い合わせ先
男子代表(赤羽):090-9669-0326
メール:matsumoto.nanbu.boys@gmail.com

女子代表(臼井):090-4060-8393
メール:matsumoto.nanbu.girls@gmail.com

取材・撮影/佐藤春香