地域スポーツ

【松本大学 地域健康支援ステーション】自治体や企業と連携し 地域の健康づくりに寄与

松本大学地域健康支援ステーションは、健康運動指導士や管理栄養士がもつ専門知識を生かし、地域住民や企業で働く人々の健康づくりを支援している。9月には安曇野市と連携し、フィットネスバイク教室を始動した。市内在住の65〜74歳を対象とし、ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)で毎週火曜日に開催。12月13日までの全12回コースとなっている。

 安曇野市は3月に「安曇野市自転車活用推進計画」を策定。自転車を活用した運動によって、健康寿命の延伸や介護予防を推進している。その一環として行われているのが、今回のフィットネスバイク教室だ。
 講師を務めるのは、松本大学地域健康支援ステーションの水野綾子健康運動指導士。これまでも長野県内を中心に、自治体や企業と提携し、運動指導や栄養指導を行ってきた。同教室ではワゴン車でフィットネスバイクを運び、会場に設置。参加者はフィットネスバイクを用いるグループと、ストレッチや筋力トレーニングを行うグループの二手に分かれる。フィットネスバイクは各々に適した負荷で20分間漕ぎ、体力向上をめざす。また、初回と11回目には、脚筋力や最大酸素摂取量の測定を含めた体力測定を行う。


 松本大学地域健康支援ステーションの中島節子所長(人間健康学部スポーツ健康学科長)は「ウォーキングなどに比べて参加者に合わせた運動強度や時間が設定しやすい。スポーツジムに行ったような雰囲気が味わえるし、日常とは違った体験ができる」とフィットネスバイクの利点を挙げる。
 参加者の60代女性は「今は3回目でそれほど強度が高くないが、これから負荷を上げていって足腰が鍛えられると思う」と話す。30代から登山を趣味としていたが「日常生活も含めて筋力が落ちてきた」と感じて参加を決めたという。
 松本大学地域健康支援ステーションではフィットネスバイクに限らず、ウォーキングや体操、タグフィットネスなど、さまざまな手法で地域住民や企業の健康を支えてきた。中島所長は「運動と栄養を踏まえた健康づくりで、地域の人々を健康にするのが一番の目的。今回はフィットネスバイクだが、引き続き違った形でもアプローチできれば」と今後を見据えている。

水野 綾子(健康運動指導士)

オリジナルの健康づくり企画で健康維持・増進に貢献

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取材・撮影/田中紘夢