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熱い戦いを繰り広げるウォリアーズに注目!【第1回:勝久マイケルヘッドコーチ】

2026年のBプレミア参入を目指し、信州バスケ界をますます盛り上げよう!
連載第1回は勝久マイケルHC。信州の魅力や、チームの見どころについてお話を聞きました。


【Profile】
勝久 マイケル(Michael Katsuhisa)
1983年4月26日生まれ、東京都出身。専修大を経て2009年から大阪エヴェッサ(当時bjリーグ)に所属。2011年に現役引退、横浜ビー・コルセアーズのアシスタントコーチに就任。その後は島根スサノオマジック、栃木ブレックスでの指導経験を経て、2018年に信州ブレイブウォリアーズのHCに就任。2018-19シーズンにB2優勝、2019-20シーズンにB1昇格を果たした。

――信州ブレイブウォリアーズの一番の魅力は何ですか?
「上を目指すために努力を続けているチーム」ということです。B2リーグから始まり、ビッグクラブに勝つためにハードワークやチームワークを追求して、リーグでトップクラスのディフェンス力を構築してきました。地域の皆さんのエナジーや、フロントをはじめとする色々な方々の力を借りたことで昇格が叶い、「長野県みんなでB1に上がってきた」というストーリーを持っています。そんなふうに這い上がって、日本一を目指して全力で戦っていることが魅力だと思っています。

――ブースターからは「選手の育成」という点で勝久HCの手腕に期待する声が聞かれました。
 技術を身に付けることだけでなく、考え方や判断力、あるいはチームとしてのあり方や、プロフェッショナルさなど、総合的なものが必要だと思っています。選手たちが成長できたらいいし、それが自分の仕事であり責任であると思っています。「日々成長」という言葉を毎年目標に使っていて、本当に難しいことだと思いながらも毎日言っています。

――新たな選手を獲得するために、チームについてどんなことを伝えていますか?
 ウェイン(・マーシャル)の話をすることが一番多いかもしれません(笑)。彼をはじめとする素晴らしいチームメイトとプレーできることを魅力の一つとして伝えています。信州という場所も個人的には大好きなので、そういった話もします。

――勝久HCの思う信州の魅力を教えてください。
 人々の温かさをすごく感じています。家族ともども地域の人にすごく良くしてもらっていて、レストランなどで「応援しています」と声をかけてもらうこともあります。コロナ禍で声出しができない時期や、なかなか勝てなくて苦しんでいる今も、会場に来て応援してくれることには本当に温かさを感じますし、感謝しています。

――そうした温かいブースターに、勝久HC自身はどのように応えていきますか?
 自分の全てを注ぎ込むしかない、といつも思っています。信州の皆さんが誇りに思うチームでいたいし、大事な存在でいたいと思っています。試合後のあいさつの際に皆さんの喜ぶ顔を見ると幸せな気持ちになります。

――今シーズンの見どころを教えてください。
 「成長」です。他チームで出場機会に恵まれなかった選手たちが加入して、主力としてどこまで成長するのか・・・・・・という部分は一つのポイントです。また、ルーキーの頃から所属している(栗原)ルイスがキャプテンになったので、彼の成長も見てほしいと思います。Bプレミアへの参入がかかったシーズンで、どんな状況でもハートを見せていきたい、多くの方に「観に行きたい」と思わせるような熱いシーズンにしたいと思っています。

――応援してくれる皆さんにメッセージをお願いします。
 信州のバスケットの未来を左右する大切なシーズンです。「日本トップレベルのリーグに信州のチームがある」という未来のために、ぜひ試合に足を運んでもらって、一緒にその未来を作っていきましょう。

取材/佐藤春香