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【松商学園スポーツチャレンジDAY】小学生にスポーツ体験を 笑顔で触れ合い交流深める

松商学園高校は3月9日、スポーツ体験会「松商学園スポーツチャレンジDAY」を初めて開いた。バスケットボール、バレーボール、野球のほか、ウエイトリフティングや柔道といった体験機会が少ない競技種目も実施。応募で集まった35人の小学生たちが、さまざまなスポーツを体験した。
 松商学園は昨年から「スポーツフェスティバル」と称してスポーツへの関心を高める取り組みを始めており、学内向けに講演会やエクササイズ体験、硬式野球部やサッカー部の招待試合を行ってきた。第2回となる今回は学外にも視野も広げ、小学生を招いてのスポーツ体験会を開催した。学内スポーツセンターとして企画に携わった金井洋貴教諭は「子どもたちにスポーツの魅力を感じてもらいたいし、高校生たちにもスポーツを始めた頃の気持ちを思い出してもらえたら」と説明する。
 開会式では吹奏楽部が歓迎の演奏を披露。その後は「ボール運動」「カラダづくり運動」「柔道体験」「屋外ボール運動」の4つのプログラムを繰り広げた。進行は各競技の運動部が担当し、顧問の主導で部員たちが小学生に手本のプレーを示したり、やり方を指導したりとサポート役を務めた。最初は互いに緊張しながらの触れ合いだったが、だんだんと打ち解け合いながら笑顔を交わしていた。
 バスケットボールやバレーボール、野球といった競技に加え、「カラダづくり運動」「柔道体験」ではウエイトリフティングと柔道を体験。小学生たちは各部員のサポートを受けながらバーベルスクワットやジャーク、背負い投げにチャレンジした。友だち同士で参加した鈴木愛大くんと今津久智くんは、初めて触れたバーベルに「最初は重くて不安だったけど、意外といけた」と胸を張り、「楽しかった」と声をそろえた。「いろんなスポーツを教えてもらえるなら」という母の勧めで参加した角田紘基くんは、初めての柔道にも臆さず美しい一本背負いを決めていた。
 会場内外の設営や受付、来場者の誘導などもすべて各部員が担当。メインスタッフとしてイベント全体に目を配っていた女子バスケットボール部マネージャーの2人は「小さい子たちが笑顔で楽しそうだと自分たちもうれしい」と喜び、「こうした交流は貴重だと思うし、良い経験ができた」と話した。
 翌日10日にはイベントの一環として、東京都の堀越高校サッカー部を招いて交流試合を開催。在校生など100人以上が観戦する中、熱気のこもった試合が行われた。

取材/佐藤春香