地域スポーツ

【松本チアチーム LUSTERS GARNETS】一人一人が輝いて 大きな笑顔のきらめきへ

人々を笑顔にするチアの魅力を、もっともっと広めたい——。まばゆい笑顔をきらめかせ、心ひとつにパフォーマンスを披露する。
 「松本チアチーム LUSTERS」が結成するチアリーディングチーム「GARNETS」。現在は小学生~中学生14人が所属。競技チームとして大会出場を目指しつつ、市民祭や松本ぼんぼん、松本マラソンでの応援や、スポーツチームの応援など様々な場所で活躍する。

 ラインダンスやフォーメーションが特徴的なチアダンスとは異なり、チアリーディングはアクロバティックな演技が目を引く。とりわけ「スタンツ」はその花形。組体操のように選手が組み合わさってダイナミックな技を披露する。「どのポジションにいる子も輝ける。誰か一人でも欠けると成り立たず、誰でも、どんな能力でも、活躍することができる競技」と、講師の外谷奈津希さんはほほえむ。

 7月には東京都での「USA Japan All Star Challenge Competition 2023 EAST」に出場し、入賞こそ逃したが過去最高のパフォーマンスを発揮。得点もチーム最高点となる89点をマークした。「自分たちとしてはパーフェクトな演技ができた」と、新キャプテンの須澤つばささんは声を弾ませた。
 「大技ができたときの達成感がすごい。練習を重ねて成功するようになっていくのがうれしい」と須澤キャプテン。もともとはチアダンスを習っていたといい、チーム発足とともにリーディングへ転向。その理由を「スタンツにチャレンジしてみたらすごく楽しかったから」と話す。「できるようになるのが楽しみで、いつもワクワクしている」と瞳を輝かせて練習に打ち込みつつ、「(最年長で)身体が大きいので、下で支えることや、落ちてきた子を受け止めるのに有利」と、自然な気配りや視野の広さでチームを支えているという。

 数あるチア教室の中でも、チアリーディングを手がけるクラスは中信地方ではまだ少ないという。「松本市にもチアリーディングのチームを」という要望に応え、外谷さんが2020年に教室を立ち上げた。自身の経験を生かし、「地元の松本で競技の魅力を広めたい」との思いから発足者となった。
 教室では「GARNETS」の所属するチアリーディングクラスのほか、小学1年生~中学生のチアダンスチームも活動中で、未就学児のチームも5月からスタート。「音楽が好き、ポンポンを持ってみたいなど、小さなきっかけからでも気さくに見学に来てほしい」と外谷さんは呼びかける。“LUSTER”は「輝かせる」という意味で、深紅の宝石“GARNET”は「実り」「情熱」などの意味を帯びる。その名の通り、自分たちの情熱を表現しながら、見る人々を輝かせていく。


【外谷 奈津希 講師】
どんな子にも必ず輝けるポジションがあることが、チアリーディングの最大の魅力。「こんなに素敵なスポーツなんだよ」と、LUSTERSを通して広めていけたらうれしいです。


【須澤 つばさ キャプテン】
年上として、一人一人とコミュニケーションをとって皆をまとめていきたいと思っています。自由で、アットホームな優しい雰囲気のチームなので、興味があったら誰でも歓迎です!

取材・撮影/佐藤春香