地域スポーツ

AZプロスノーボーディングスクールアサマ2000校

楽しむことが何よりも大事。成長を見守るスノーボードスクール

「スノーボードの楽しさは多種多様。スピードを楽しんだり、自然を感じたりと本当に多くの魅力があります。自分なりの楽しみ方を見つけてもらえれば教える側としては成功だと思ってます」静かに語りだしたのは、AZプロスノーボーディングスクールアサマ2000校のコーチ、越 博(こし ひろし)さん。自身もプロスノーボーダーとして活躍し、主催するスクールではスノーボードの裾野を広げる為、幅広い年代の子供たちを指導している。今回は「初めて板を履くような、まだスノーボードの楽しさすら知らない子供達を対象としたスクールを始めたんです」と、小学生を対象としたクラス“アサマキッズ”についての思いを語ってもらった。
「小さなお子さんに大切なのは技術ではなく、あ!楽しい!と感じてもらうこと。技術は2割、残りの8割は子供達自身が楽しみを見つけることに重点を置いています」と、自主性の大切さを熱っぽく話し、「技術を教えるのはその後のこと。自ら続けたいと思えれば、その後は必ず、“上手くなりたい”と考えるようになります」スノーボードを知り尽くした越さんならではの視点だ。「子供は感受性が豊かで、大人が感じるようなことはすぐにキャッチします。今日は楽しいことがたくさんあったな、次は違う楽しいことをやってみよう。そういう成功体験を早い時期から積ませたいんです」また、同世代の子供同士で刺激し合うことも大切だという。「身近な存在同士がお互いを意識し合うようになる。あんな風に滑りたい、あの子みたいになりたいと大人が知らない部分で化学反応を起こしています」そして、「これまで、そんな場面をたくさん見てきましたからね」と自信をのぞかせた。

小学1年から6年までを対象とした今回のスクールだが、越さんと一緒に子供たちの指導にあたるのが牧羽里奈(まきば りな)さんだ。小学4年の時にスノーボードに出会い、4年前にインストラクターの資格を取得したのをきっかけに「指導者としても選手としてももっと本格的に頑張りたい」と考えるようになったという。指導する子供たちに対して「一緒にスノーボードを楽しみましょう!」と明るくエールを送る姿もはつらつとして印象的だ。
越さんも「子供達と視点が近く、しっかりと向き合える指導者」と太鼓判を押す。スノーボードの“楽しみ方”を知る経験豊富な指導者の元で成長し、自らの意思でゲレンデに向かう子供たちの晴れやかな表情が目に浮かんだ。

越 博
1979年2月27日生まれ
在住:小諸市
所属:AZプロスノーボーディングスクールアサマ2000校
プロスノーボーダーとして活躍する一方、次世代の子供達への指導にも力を入れている。
身体を動かすことと、販売するスノーボードの動画を自身で編集するのが楽しいという。