特集

新体操 「伊藤真唯・上條歩奈」

仲間たちと切磋琢磨し、新たなフィールドへ向かう!

「一番得意な種目はリボンです。どの種目よりも華やかだし自分の感情を表現しやすいからです」伊藤真唯さんは、少し緊張した様子だが嬉しそうに得意種目について話す。続いて上條歩奈さんも「私はクラブですね。2本ある手具を同時に使って演技するのでミスもしやすいですが、色んな技ができるので楽しいんです」と恥ずかしそうに答えてくれた。2人とも昨年、新体操の全日本選手権に揃って出場。充分な実力を備えた期待の選手だ。主任コーチの鈴木あおいさんは「高校最後の集大成の年に仲間でありライバルでもある2人が揃って出場したことが本当に嬉しいです」2人を見ながら感慨深げだ。

左:伊藤真唯さん、右:上條歩奈さん

トップクラスの選手が集まる全日本選手権。その大会へ出場したことに対し「全日本という大きな舞台で緊張してしまい、他の素晴らしい選手達に圧倒されて思うような演技ができませんでした。今年は大学生になるので環境が変わります。自分らしさを忘れず目標に向かってブレずに頑張りたいと考えています」と更なる成長を誓った伊藤さん。また上條さんは「2回目の出場だったので、怖がらずに自分らしく演技できました。やり切れたという気持ちが強かったです。今年は大学に進学して競技をするので更に厳しい環境に置かれると思いますが、自分ができることを精一杯やり、早く周りに追いつくように練習するのみです」と、大会を振り返りつつもしっかりと未来を見据えているようだ。

新体操を始めたきっかけは「母が新体操の先生をしていたので」という伊藤さん「友人に誘われて始めました」という上條さん。2人とも最初のうちは「難しくて本当に大変でした」と苦労したようだが、「周囲に仲間やライバルがいたからこそ、ここまで頑張ることができました」と同じ感想を述べていた。練習は週6回。4、5時間行い、技を磨いている。これからもっと大きな舞台に向かって羽ばたく2人。新しい仲間や才能溢れるライバル達と切磋琢磨し高度な技術と強い心を育てていくのだろう。