期待の星

夢は黒帯!将来は空手の普及活動も

 「夢は黒帯をとることです」。少し照れくさそうにそう話すのは、小学5年生の原愛結花さん。極真空手武居道場に通い、昨年9月に行われた山梨県極真空手道選手権大会小学校5年女子の部で4位に入賞した。「緊張したけど、1回戦で勝ててうれしかった。2回戦もいけると思っていたので悔しい」と振り返る。その大会で極真全日本ジュニアファイナルカップへの出場権を獲得し、全国舞台も踏んだ。
 空手を始めたのは小学1年生の時。弟に付き添って入門したのがきっかけだった。最初は「怖そう」という印象だったが、気が付くと空手にのめり込んでいたという。「空手を始めてから積極的な性格に変わることができた」と話す愛結花さん。元々引っ込み思案だったが、努力して結果が出ることで自分に自信がついた。また道場で毎年行われる、クリスマスやハロウィンのイベントもモチベーションの一つになっているそう。「つらい稽古も頑張っていれば楽しいことがある」と、満面の笑みで話してくれた。
 得意技は上段蹴りと膝蹴り。目標とする同じ道場の先輩が繰り出す形を目で覚えながら、コツコツと練習を重ねて習得した。着実に一つずつこなしていく努力家で、家ではミット打ちを欠かさない。そんな愛結花さんに母は、「運動が得意な方ではないけど、努力の積み重ねでここまでこられた娘をすごいと思う。努力はムダにならないし、空手で鍛えた心を将来どこかで生かしてほしい」と優しく見守る。
 「小さな子どもや女の子にも空手の楽しさを伝えていきたい」と裾野の広がりについても意気込む愛結花さん。大好きな空手と出会えた喜びを胸に、日々努力を続けている。

 

【原 愛結花】

小学5年生:11歳

生年月日:2011年4月8日

在住:松本市

所属:極真空手 武居道場