男子3人制バスケットボール・３×３（スリーエックススリー）の「Sリーグ」公式戦が、９月３、４日、松本市の松本城公園を主会場に行われた。信州ダイナブラックスの武井弘明・選手兼GMが、チーム結成当初から温めていた“松本城開催”。城下町の一角に出現したバスケの空間で、多くのファンらを魅了した。
「Sリーグ」は今季創設された3人制バスケットボールの新リーグ。全12チームが1年間の長いシーズンを戦って王座を争う。年間通して戦いを繰り広げるのは国内初となっている。
今回は国宝松本城を望むロケーションでの開催に漕ぎつけた。しかし台風11号の影響で3日はあいにくの雨となり、会場を松本市総合体育館に移して開催。一転して天候に恵まれた4日は、国宝天守をバックに熱戦を展開した。
松本市立博物館前に設置された特設コートでは、4日の第1試合にダイナブラックスが登場。埼玉リプラとの一戦に臨んだ。武井のほか長縄理志、岩垂佑貴、武田遼馬が出場し、21－10で初戦を快勝した。
会場ではシュートやリバウンドが決まるたびに拍手や歓声。県外チームのファンや松本城に訪れた観光客らが足を止め、一時約200人が熱戦を見守った。午後からは雨が降り始めたため、会場を総合体育館へ移して再開。ダイナブラックスは惜しくも準決勝で敗退したが、多くのファンが拍手を送った。
今回特設されたコートは大会後1週間ほど設置され、10、11日には子ども～大人参加の一般向けの大会も開催された。
武井弘明（松本市）
本当にたくさんの人が来てくれてありがたいです。手応えがすごくあります。2日目の初戦に勝った時の歓声を聞いて「（松本城で）2回目を実現させたい」と思いました！
長縄理志（埼玉県）
ロケーションがめちゃくちゃいいです！まさか1年目から国宝松本城でできるとは。会場を作るのも大変だったと思いますが、朝早くから夜遅くまで本当に感謝しています。
岩垂佑貴（岡谷市）
1日目は不甲斐ない出だしだったけど、2日目の会場で勝てたのが最高だった。雰囲気に後押しされました。日差しが強かったので観ている皆さんのほうが大変だったかもしれないですね(笑)。
武田遼馬（東御市）
実は松本城は初めて来ました。松本はとってもいい街で住みたいくらいです。地元からも応援に来てくれてうれしかったです。5人制から転向しましたが、3人制バスケは遥かに疲れます(笑)。
関口力 ※療養中（長野市）
3×3は僕のプレーヤーとしての長所を生かせる場所だと思っているので、早く戻りたくてうずうずしています！
（集合写真）
左から、関口・武田・長縄・武井・岩垂
取材・撮影／生田和徳
