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【スキーヤー 根本 風花】おしゃれにスキーを楽しもう!   #スキー女子を流行らせたい

 読者の皆さんにまずはインスタグラムでこう検索して頂きたい。「#スキー女子を流行らせたい」。想像するスキーとは一味違う、美しい女性の画像が飛び出してはこないだろうか。SNSで使われるいわゆる“ハッシュタグ”を駆使して、スキーの魅力を拡散する女性スキーヤーがいる。アルペン・基礎スキーヤーの根本風花さんだ。自身幼少期からアルペンスキーを始め、一時期は五輪を目指して国内の大会を連戦していたほどの実力者。昨年にはエイブル白馬五竜のアンバサダーに就任し、白馬とスキーの情報を発信し続けている。

 「スキーってエンターテインメントだと思うんです。スキー場にさえ来てもらえたら誰でも楽しめるエンタメ。でも若い皆さんにはスキーは“ちょっと古い”ってイメージを持たれてしまうので、そうじゃないんだよ!かっこいいよ、楽しいよ!ってことを伝えたくて、このハッシュタグを始めました」。根本さんはインスタグラムにスキー風景の写真や動画はもちろん、日常生活の一場面やファッションを投稿し、「スキー」そのものを発信するのではなく、「スキーが好きなおしゃれ女子」を発信しているのだ。地道な効果もあり「最近は少しずつ私以外の投稿も増えてきました!」と我が子の成長を見守るように喜んでいる。


 根本さんは東京都出身。スキー好きの父親に連れられて3歳でスキーデビューし、中学生の頃には小谷のスキーチームに入って毎週末に長野県へ通った。「父の仕事が終わった金曜の夜に出発して、土日にみっちり滑っていました。自分も滑れるので父も楽しんでいたみたいですけど(笑)」。高校はスポーツ科がある長野県の飯山高校に進学し、親元を離れた寮生活でスキーに打ち込んだ。全日本高校スキー大会では7位入賞を記録している。スキー熱そのままに早稲田大学スキー部に進んだものの、卒業時にアルペンスキー競技に終止符を打った。「結構やり切った感がありましたね(笑)。その後1年間企業で働いたんですが、やっぱりスキーが好きで戻ってきました」と、それからは「基礎スキー」という、より正確なスキー技術が求められる競技に転向した。コロナ禍前に開かれた全日本スキー技術選にて決勝11位と、こちらでも実力を伸ばしている。

 12月頃からは白馬村に滞在し、スキーの魅力発信と共にインストラクターとしてスキー指導も行うという。根本さんは「色んな世代の皆さんに楽しんで欲しいです。今のスキーは板もウエアーも本当におしゃれだし、雪山では写真映えしますから!」と、この冬の盛り上がりに期待を込める。

■スキーヤー 根本 風花
1994年4月27日生まれ/東京都出身
ゴールドウインスキークラブ所属。2020年10月よりエイブル白馬五竜の魅力を全国に発信するアンバサダーに就任。現在はインスタグラム等のSNSにおいても積極的に「スキー女子」の情報発信を行う。

取材/生田和徳