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【Nove・bbc】            全力で煌めく〝新星〟を次年度へ 

今年2月に発足したNove・bbc(ノヴァバスケットボールクラブ)。6月の中体連中信地区予選、2回戦は両チーム一歩も譲らぬ一進一退の攻防の末にオーバータイムへ突入した。最後の力を振り絞って健闘したものの、惜しくも2点差で敗退し3年生の引退が決まった。
 しかし、その戦いぶりに後悔はない。当時キャプテンだった矢萩りおんは「初めて対戦するチームだったから、どんなチームか分からず怖さもあった。でも、みんなで声を掛け合って、最後まで全力で臨み、力を出し切ることができた」と清々しい表情を見せる。


 クラブの名称は選手たちの提案で、フランス語で「新星」を意味する「nova」をもじって名付けられた。前身は、松本市立松島中女子バスケットボール部の部活動以外の練習場所として、10年以上にわたって活動してきた島内バスケットボールクラブ。部活動の地域移行に伴って立ち上がった。
 指導に当たるのは、井口錬代表を含む4人のコーチ陣。選手たちは全員未経験者からのスタートだといい、井口代表は「だからこそ、まずはバスケットボールに夢中になってほしい」と、コートで汗を流す選手たちを見つめる。

 「初心者の指導として力を入れているのは、強い姿勢でドリブル、パス、ディフェンスができるようになること」と基礎を重視。そして、勝敗よりも「プレイヤーだけでなく保護者の方も巻き込んで、やり切ったと思えるチームを目指したい」と井口代表は語る。
 中学からバスケを始めたという矢萩は「1年生の時は、自分の1つ上の先輩がいなかったので、すぐに試合に出場しないといけない状態だった。錬コーチが自分と同じガード経験者で、ディフェンスの仕方やボールの運び方などを一からすべて教えてくれたので、とても力になった」と振り返る。
 新キャプテンの小松由依も「最初のうちはスピードがあってもディフェンスに止められてしまっていたけれど、アドバイスのおかげでゴール手前でのジャンプシュートなどプレーに幅ができ、ゴール下のシュートを決められるようになった」と成長を実感する。
 2年生以下が中心となった現チーム。最後の試合で完全燃焼した先輩たちの姿に、1年生の松森美怜は「3年生が積み上げてきてくれたもの、先輩たちの頑張りを見てきたので、それに負けないように私たちも頑張りたい」と真剣なまなざしを向ける。
 小松新キャプテンも「9月の松本市民スポーツ大会で初めて試合に出場する1年生もいるので、まずは1勝できるように頑張りたい」と力強く語る。初心者から始めた選手たちが、着実に成長し、新たな目標に向かって挑戦を続けている。

【1年生 松森美怜 さん(写真左)】
バスケをしていた父の影響と、室内競技なので天候に左右されないことも良いと思い、バスケ部を選びました。バスケをしていて楽しいと感じるのは、ディフェンスをよく見ながら自分がオフェンスで抜けて、スピードを維持しながらレイアップシュートを決められたときです。
【2年生 小松由依 さん(写真中央)】
先輩たちのプレーを見て、ディフェンスもオフェンスも全員が本気でやっている姿をすごくかっこいいと思いました。部活動では2年生が2人だけなので、もちろん試合に勝ちたいという気持ちもありますが、まずはみんなで明るく楽しいという気持ちを大切にして、全員でボールをつなげていきたいと思います。
【3年生 矢萩りおん さん(写真右)】
小学生の時は自分から指示を出したり、積極的にみんなの前で何かをするということはなかったので、中学ではそこをもっと頑張ろうと思い、部長に立候補しました。その経験を通して、全体を見たり指示を出したりといった部分が成長できたと感じています。中学を卒業後は、高校でもバスケを続けたいと思っています。

【写真左から コーチ 井口錬さん/コーチ 本郷さん/コーチ 松下さん/コーチ 井口さん】

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取材・撮影/児玉さつき