高校スポーツ

【池田工業高校 ソフトテニス部】県大会敗退をバネに、今年は更なる高みを目指す

コロナの影響はスポーツ大会も例外ではない。大会の中止は切磋琢磨しながら部活に打ち込んできた選手達にとって想像出来ないほど、やり切れない思いだった事だろう。
「大会が当たり前じゃない」そう語るのは、池田工業高校ソフトテニス部の部長で榛葉健二郎さん。ソフトテニス部顧問の高橋先生からは村長と呼ばれている。なぜ村長なのか尋ねると、池田町のお隣で松川村出身が由来。

春を感じさせる雲ひとつない3月末に、池田町営テニスコートで練習は行われていた。池田工業高校は今年で開校100年と歴史のある学校で2014年に高橋先生が着任し、先生率いるソフトテニス部は今年で8年目を迎える。2017年には念願だった北信越総体に2年生部員が出場を果たした。一時は女子も入部し、15名の部員で活動していたが、現在ソフトテニス部員は4名と少人数での活動になる。
取材当日は他校の生徒も交えながら練習をしていて「都度練習に来ちゃってるからうちの人間みたいなもんです」と、高橋先生。「普段から他校やOBが練習に参加する機会が多く、少人数でもより実践的な練習に取り組んでいます。チームの雰囲気は実践を想定した練習でピリピリした雰囲気になりながらも、テニスを楽しんでプレーしています」と話す。
皆ソフトテニス経験者で時に練習内容も自分で考え、実践している。楽しいだけでは上手くならない。時に練習中、先生から厳しい喝が飛ぶ。校訓で「やる気、負けん気、根気なる養気精神での活動」が理念である池田工業高校。練習はハードながらもソフトテニスを純粋に楽しんでいる印象だった。

榛葉さんは先生について「良い先生に出会えた。1年の時から指導していただいている」と、良好な信頼関係が感じられた。また「このままいくとおそらく次の大会は開催すると思います」4月の国体予選開催を楽しみにしていた。去年秋の大会では県大会出場を経験し、結果は破れてしまったが「もっと上のレベルの人達を見れて、良い経験になった」と振り返り「今年の目標は、個人でも団体でも少しでも上の大会へ進む事」と、最後に意気込みを語ってくれた。
2021年7月24日から石川県で開催される「輝け君の汗と涙 北信越総体2021」の出場を目標にしている。


取材・撮影/松山知弘