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【松本山雅FC】2021松本山雅FCトップチーム新加入選手発表記者会見

“One Sou1新・心・進”18名の新戦力を迎えサポーターと共に地域クラブは新たなステージへ

1月9日、松本市のレセプションハウスザ・ブライトガーデンにて「2021松本山雅FCトップチーム新加入選手発表記者会見」が行われた。ユースからトップチームへ昇格した稲福、神田の2名、今回欠席となったルカオ、宮部、野々村を含む17名の選手の加入がこの時点で発表され、その後13日に鹿島アントラーズからFW山口一真の移籍加入を発表。新加入選手は計18名となった。今シーズンは選手を大幅に入れ替え、全体の平均年齢は昨シーズンより若い25.00歳。鐡戸編成部長は「新しく加入してくれた選手と既存の選手たちの力が上手く融合されるメンバー構成になったと考えている。もちろん今シーズンもJ1昇格は見据えているし、2年後、3年後もチームが定着できるメンバーを揃えられたと思っている」と自信をのぞかせた。また、4年ぶりにエルシオ氏をフィジカルコーチとして迎え、精神面、体力面での強化により一層取り組んでいく。

新加入選手コメント


■星 キョーワァン #2 DF
自分のプレーの特徴は、ヘディングの強さやスピードなのでそこを見て頂けたらと思っている。サポーターが熱く、アルウィンの雰囲気がすごいので、そこで早く活躍したい
■篠原 弘次郎 #6 DF
粘り強い守備が自分の強み。松本山雅は街クラブとして愛されていて、確実にJ1を狙えるチーム。移籍に対しての迷いは一切なかった。これからよろしくお願いします
■田中 パウロ淳一 #7 MF
試合ではみんなを助ける様なプレーをしたい。松本はサポーターが背中をしっかりと押してくれて全員で戦っている印象が強い。僕も早くその雰囲気を味わいたい

■河合 秀人 #8 MF
自分の特徴はドリブルや前への推進力です。自身の持ち味を活かしチームの目標であるJ1昇格に向けて精いっぱい頑張りたい。どうぞよろしくお願いします
■鈴木 国友 #14 FW
ポストプレーだけでなく足元の技術に自信を持っているのでそこを見て頂きたいのと、前を向いた時の推進力にも注目してもらえたらと思っている。アルウィンの雰囲気を肌で感じ皆さんと一緒に成長していきたい
■表原 玄太 #17 MF
松本山雅の印象はとにかくサポーターが熱い。アルウィンで対戦した時は怖かったです。ドリブルやシュートが強みなのでサポーターの皆さんに早く見て欲しい

■戸島 章 #18 FW
自分は身長が高いのでダイナミックなプレーでアシストやゴールを取ることが特徴だと思っている。アルウィンで対戦した時はスタジアムの雰囲気に圧倒されたのでホームになるのが心強い
■浜崎 拓磨 #20 DF
僕の持ち味はクロスやプレスキックなど得点に繋がるプレー。松本山雅の印象はチームとサポーターの一体感。自分もその一体感を大切にして戦っていきたい
■外山 凌 #23 MF
僕は縦への突破や、そこからのクロスの精度が強み。ホーム、アウェイに関わらず多くのサポーターが駆けつけてくれるこのチームでプレーできることが嬉しい。昇格の為に全力を尽くしたい

■平川 怜 #24 MF
自分の特徴は足元の技術を活かしたプレーだと思っている。山雅のスタイルの中で自分らしさを出せたら良い。試合に出て全力でプレーし、サポーターの皆さんに早く認めてもらいたい
■小手川 宏基 #28 MF
ゴール前のアイディアやポジショニングを観て頂けたらと思っている。皆さんの声援を受けられるようにキャンプからしっかりと練習し、J1を目指して頑張っていきたい
■横山 歩夢 #32 FW
自分の強みはスピードを活かしたプレーだと考えている。中でもスピードに乗ったドリブルが一番の特徴。J1昇格に向けて精いっぱい頑張るので応援お願いします

■稲福 卓 #34 MF
狭い空間でボールを蹴る技術や相手を剥がす動きが自分の特徴だと思っている。この強みを早く試合で出せるよう練習から100%の力を出し、昇格に向けて精いっぱい頑張りたい
■神田 渉馬 #35 GK
ユースから直接トップチームへ初めて昇格するのでとても嬉しい。得意なプレーはシュートストップなので、早くピッチで表現できるように1年目から頑張っていきたい

■鐡戸編成部長
■エルシオフィジカルコーチ

続く、11日には深志神社にて恒例の「必勝祈願」が行われ、J1昇格と関係者の安全などが祈願された。また同日は「2021松本山雅FC新体制発表会」が、まつもと市民芸術館で開かれた。今回は安全面を考慮しサポーター・観客を会場に入れない初の無観客での開催となり、サポーター達もZOOMで“リモート参戦”という新しい形で楽しんでいた。

地元、蟻ケ崎高校の書道部による書道パフォーマンスと共に発表された注目のスローガンは「One Sou1新・心・進」神田文之社長は「昨年は多くのサポーターの皆さんや我々松本山雅FCにとっても経験したことのない環境下での厳しいシーズンだった。2021年も予断を許さない状況が想定されるが、今年はクラブがJリーグ昇格を果たし10年目を迎える記念すべきシーズン。2021年は山雅らしさをより深め、サポーターの皆さんと共に前へ進んでいきたい。どうぞ1年間ご声援をお願いします」と力強く話した。

昨シーズンに引き続きチームを率いる柴田峡監督は「本来であれば満員のサポーターが来て下さるのだが、無観客という形となり大変残念に思っている。やはりサポーターの皆さんの前で新体制発表会を行いたかった。今年加入した選手達に市民芸術館がいっぱいになるあの光景を見せることができないのは悲しく思う。今後も状況がどう変化するかわからないが、皆で乗り越え頑張っていきたい」と語った後「先ほど、必勝祈願の場で絵馬に“絶対昇格”と書かせて頂いたが、もう一言“全員成長”とも書かせてもらった。ここにいる選手達全員がシーズンの終わりには、今よりも技術的、精神的に成長できるような活動が行えたなら結果は必ず付いてくると思っている」とこれから始まるシーズンへの抱負を述べた。



選手達はポジションごとに分かれて登壇し、自己紹介や今シーズンにかける意気込みを漢字一文字で表現。その理由を思い思いに語った。FW阪野豊史は今年の漢字に「一」を選び「必ずJ2で1位を取って優勝しJ1へ昇格しようという気持ちをこの漢字に込めた」と、ストライカーらしい昇格への意欲を示した。新体制発表会の最後は会場を埋め尽くすサポーター達が歌う「勝利の街」の映像が大きくスクリーンに映し出され、選手達は感慨深げに迫力ある姿を見つめていた。