地域スポーツ

【松本南部ミニバスケットボール】真剣に楽しく取り組んで 目指せ県ベスト8

女子の松本南部ミニバスケットボールは、県ベスト8入りを目標に据えて明るくトレーニングに励んでいる。初心者と上級者の2グループごとにスキルアップしており、田中宏信ヘッドコーチ(HC)は「走って守れて、スピード重視の練習をしている。まずは基本を大切に、そして常に試合を意識した行動とプレーを目指している」と話している。
 夜7時、松本市明善小学校の体育館に軽快なドリブル音が響きわたる。松本南部の選手たちは約20人。芳川、寿、明善、開明、松本市南部の小学校を中心に塩尻市の広丘や吉田からも入団している。近年は全体で13〜15人ほどのメンバー数が通常だったが、今年は大幅に増加した。

 だからこそ、練習にも活気がみなぎる。永田友咲主将の号令とあいさつからスタート。体を温めた後は2グループに分かれ、それぞれコーチのもとで技術を学ぶ。選手たちは真剣に取り組む中にも笑顔が弾けており、楽しくバスケットボールに打ち込んでいる様子がうかがえた。
 田中HCは、アシスタントコーチ時代も含めて10年間このクラブに携わっている。9年ほど前には県大会を突破し全国大会も経験。しかし2020年にリニューアルした長野県アンダー12選手権は過去2回とも中南信地区のファーストステージを突破したものの、全県の16チームで競うセカンドステージのトーナメントは初戦敗退。今季はベスト8進出が悲願となっている。
 長引くコロナ禍の影響で今年は1〜4月の期間は満足に練習を積めず、5月からようやく本格的にスタートできた。多くのチームが似た状況に立たされているだろうが、ここからどれだけ伸ばせるかがポイント。基本技術に重きを置きながら、並行して「今は特にディフェンス強化に力を入れている」(田中HC)という。


 重視するのはバスケットボールの技術だけではない。田中HCは「大切なことは、支えてくれる家族に感謝を忘れないこと、一緒に戦う仲間を大切にすること、それから礼儀。練習や試合に取り組む姿勢も大事なので、それぞれが意識をもって行動してほしい」と期待を込める。
 小学校低〜高学年と年齢層も体格も大きく異なるメンバーが集まる。その中で互いを意識し合いコミュニケーションを尊重し、自他ともに成長が感じられる場としていく。その取り組みの先に技術向上と、そして県8強の目標がある。

永田 友咲 キャプテン(6年生)

昨年末にキャプテンを任されました。1人より皆でやる、皆でつなぐバスケで県大会ベスト8を目指します!今年は低学年が多いので、声を出しながら頑張ります!

田中 宏信 ヘッドコーチ

諦めず続けましょう!4年生でできなくても6年生ではきっとできる。そして中学でもスケを大好きなまま続けて欲しいですね!

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(臼井)

取材・撮影/生田和徳