地域スポーツ

【松本ウィング】女子サッカーの入口 技術を楽しさに繋げる

松本ウィングは4月3日現在、20名の選手が在籍。昨年11月に行われたMGプレス杯ガールズエイト(U-12)長野県大会では、3位に入賞。リーグ戦でも女子チームに対して強さを示し、男子チームと戦っても接戦に持ち込めるレベルにある。
設立されたのは2000年直前。松本市サッカースポーツ少年団連合会に加盟し、男子に混ざって女子が数名プレーしていた。その姿を見て「将来的に女子だけのチームを作りたい」と考え、のちに女子チームへと生まれ変わった。
 2019年初めには、ジュニアサッカーの応援サイトで、小林雅範監督がインタビューに応じた。「あの時から3年経った今でも、現状はほとんど変わらず、女子サッカーにはまだまだ課題がある。女子は男子と比べて競技人口が少なく、チーム数も多いわけではない。環境面で多くの問題を抱えている」と眉をひそめる。

 長野県の子どもたちは、自己顕示欲が低く、周りと同調しすぎる傾向にあるという。だが、サッカーは自分で判断し、それぞれの特徴を出さなければならない。松本ウィングでは基礎練習を徹底し、個々の技術を高めている。勝利にこだわりすぎず、「技術があることで上手なプレーができて、楽しいと思える選手になってほしい」と指揮官は話す。


 その技術は、必ずしもサッカーだけに生かされるものではない。「ベースとなる体力やボールへの感覚が身につけば、どんなスポーツをやっても楽しめるし、頑張っていける」。中学では競技の選択肢が増えるが、どの道を選んでも通用するような基礎を身につけているのだ。とはいえ、サッカーを長く続けてくれることが本望だ。6年生は掛け持ちしている男子チームでレギュラーを掴むなど、高いレベルにある。卒業後は松本山雅FCレディースU-15やAC長野パルセイロ・シュヴェスターをはじめ、県内の強豪に進む選手もいる。将来的には、女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」で活躍する選手も現れるのではないか。

副キャプテン 手塚芽生さん(小学6年生)

何かスポーツをやりたいと思っていた時に、サッカーの女子チームがあることを聞いて、小学3年生の時に入団しました。ポジションはDFをやっています。みんないつもニコニコしていて、面白くて楽しいチームです。

監督 小林雅範さん

仲間同士のコミュニケーションにまだ課題がありますが、タイトルが十分に狙えるレベルのチームです。個人としても、ナショナルトレセンに選ばれるような選手になっていってほしいです。

■お問い合わせ
TEL/090-1431-1109
MAIL/kobacoach@gmail.com