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【信州チアダンス教室下諏訪校 COSMOS NEO】姉から妹へ受け継ぐ笑顔 新たな“彩(いろ)”で心ひとつに

まばゆい笑顔。フロアの至るところに色とりどりの花が咲き、空気を華やげる。心からダンスを楽しみ、はじける笑顔はまるで花畑のように、見る者の心を晴れやかにする。

 「信州を元気に!地域を応援しよう!」との思いから設立された信州チアダンス教室。県内7カ所に展開しており、下諏訪町を中心に活動する「COSMOS NEO」には現在13人が所属する。小学6年生3人からなるチーム「Flora(フローラ)」と、年長から小学2年生で構成されたチーム「Luludi(ルルディ)」に分かれ、週に1度のレッスンを受ける。

活躍の場は地域のイベントや野球BCリーグの応援など多岐にわたるが、下諏訪校が主軸に据えるのは「競技チア」。大会への出場や入賞を目指し、競技としてのダンステクニックを日々磨く。自身も競技チア出身という講師の菅沼なつ美さんは、「メンバー同士はもちろん、保護者同士や講師との繋がりが強く、良い意味で距離が近い。チームとしては完璧」と微笑む。「お姉さんメンバーの姿を見て、幼い子たちにも自然と競技志向が芽生えていく」と、その絆の強さをうかがわせる。

クラス全体が家族のように、姉から妹へと志は受け継がれていく。「今年はメンバーの入れ替わりがあって、色が変わるタイミング」と菅沼さん。昨年まで存在したチーム「Amber(アンバー)」の6人は花形として注目を集め、全国大会進出など数々の好成績を残した。中学校卒業とともに彼女たちがそろって卒団を迎え、新たな節目を迎えている。
中学生が不在の今、新キャプテンを引き継ぐのは小学6年生の横山彩生(いろは)さん。2年生の頃に「お姉さん」から誘われ、初めてチアダンスに触れた。「皆が優しくて、楽しくて、わくわくしながら振り付けを覚えた」と、レッスンに夢中になった。「大会ではすごく緊張する」と肩をすくめながらも、ひとたび踊ればとびきりの笑顔で観客を魅了。「Flora(=花)のように輝く笑顔で、皆で一緒に頑張る」と意気込みを語り、「妹たち」にもその姿を示していく。

「まずは結果よりも、今まで残してくれたものを崩さないこと」と菅沼さん。頼もしい姉たちを見送り、次はどんな色の花畑になるだろうか。季節が移り変わるように、色鮮やかな花々がまた新しい景色を作っていく。

メンバーは随時募集中、6月中には体験会も予定。申し込み、問い合わせはHPから。


【菅沼 なつ美 講師】
「先生みたいにかっこよく踊りたい」と頑張ってくれる姿はやっぱりうれしい。教えたことをきちんと形にして見せてくれるときが、やりがいを感じる瞬間です。

【横山 彩生(いろは) キャプテン】
演技が終わった後に、感極まって涙があふれてしまったこともありました。まずはJCDA(Japan Cheer Dance Association)の大会に出て、71点以上が目標です!

取材・撮影/佐藤春香