2026年が明けて間もない1月3日。子どもたちが朝から松本市里山辺体育館へと集い、嬉々としてバドミントンに打ち込んでいた。

松本美須々ヶ丘高等学校女子バドミントン部の外部コーチを手掛けていた同クラブ代表の須藤憲一さんが「部活動以外でも技術を学びたい」という生徒の声をきっかけに「すどう塾」を立ち上げた。「学校以外で勉強したい人は塾へ行く。だから塾と名付けた」と当時を振り返る。
2016年には小学生の受け入れを開始し、2022年には中学部活地域移行に伴い「まつもと城東バドミントンクラブ」を創設。その他、松本市内でのバドミントン教室、諏訪エリアでの出張教室など、幅広いニーズに合わせた指導を展開し、会員は100名を超える。
現在すどう塾でバドミントンに打ち込むのは小学1年~中学3年までの26人。10人以上のコーチが指導にあたり、各選手の現状の様子や目標を共有しながら手厚いサポートを行っている。


小学5年の佐々木結さんが「コーチやコートへの挨拶など、バドミントンで礼儀正しさも学ぶことができている」と笑顔を見せるように、「バドミントンが上手になることは必要だが、同時にバドミントンを通して社会性や仲間を大切にする心を養い、人としての成長を大切に考えている」と西田顕一コーチは話す。
「目指しているところはみんな同じではない。最初からトップアスリートを目指す子もいれば、徐々にやる気が芽生える子もいる」と続け、小学6年生の西田怜菜さんは小学3年生の時に初めて出場した大会で負けたことがきっかけで、「もっと練習したい!もっと強くなりたい。もう一度当たったら勝ちたい」とやる気が芽生え、より真剣にバドミントンと向き合うようになったという。
怜菜さん自身も「以前は遠慮してしまうことが多かったが、バドミントンを続けることで積極的にやりたいと思えるようになった」とうなずく。西田コーチは「子どもたちが目覚めるのを待つことも必要。スイッチが入った時にきちんとサポートしてあげることが大事だと感じている」と力を込める。
そのためにも多くの指導者がいることは同クラブの強みとなり、2025年度の若葉カップ長野県選考会では男女団体でアベック優勝を果たして全国大会に出場。ABC選抜県予選ではBクラス女子シングルスで西牧愛が準優勝。個人では佐々木結が長野県団体戦の選考会で代表に選出されるなど、輝かしい実績へとつながっている。


西牧は「会場ごとの環境を見極め、シャトルの飛び方をつかむことができた。練習の成果が勝利につながった」と振り返る。若葉カップ男子団体優勝に貢献した小学3年生の西田一翔は「団体戦で勝つとみんなの勝ちになる。個人戦もうれしいけれど、団体戦で勝った時はそれ以上にうれしかった」。酒井栄も「練習で強くなって、力を発揮できたことがうれしい」と目を輝かせ、来シーズンは「ABC大会で優勝して全国大会へ出場したい」と意気込みを示した。

【小学5年生 佐々木結 さん(写真右)】
自分が好きなショットを打つのではなくて、対戦相手に合わせて高さや速さを変えるトレーニングを行ってきたことが力になっています。以前試合で負けた相手に勝てた時に自分の成長を実感することができます。
【小学4年生 西牧愛 さん(写真左)】
9月の長野県ジュニア選手権大会では女子シングルスで準優勝、北信越大会では4位になって全国大会へ出場することができました。長くラリーが続けられた時にバドミントンの楽しさを感じます。
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取材・撮影/児玉さつき
