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【アラグランデFCジュニアユース】              自ら学び光る個を育てる

10月に中信2部リーグで優勝を果たし、1部リーグ昇格を決めたアラグランデFCジュニアユース。大北校、安曇野校、筑北校の3校で編成され、66人のメンバーが在籍する。今年度は長野県のクラブユース選手権Uー15でベスト5入りするなど、着実に実績を積み重ねている。

 「試合でも選手それぞれ(個)がしっかりと役割を果たし、良いプレーで勝ち進んでくれました」と稲田良太郎監督は胸を張る。
 チームの理念は「サッカーを通じて自分で判断し、自ら行動(プレー)できる。どの世界でも通用する個を育てる」。この理念のもと、選手たちは日々成長を続けている。
 稲田監督は茨城県出身。帝京高、東海大に進学してその後は現J2の水戸ホーリーホックでプレーした経歴を持つ。「現役引退後、会社勤めをしていたけれど、信州が妹の嫁ぎ先ということもあり、縁があってこちらへ。サッカーから離れられなかった」と笑顔で話す。2002年からチームの指導にあたり、現在は長野県クラブユース連盟会長も務めている。
 指導で特徴的なのが「サッカーはみんなのもの」という考えのもと、選手選別などのセレクションがないこと。66人全員が試合に出られるよう、A~Dの4つのチームを編成して大会に臨んでいる。
 「サッカーはみんなのものだけれど、天井はなくしたいと考えている。チームとして結果が出なくても個人を大切にして、とびぬける選手はしっかりととびぬけてもらいたい」との思いも強い。

 実戦では「学びながら勝つ」と口癖のように言っている稲田監督。選手たちは監督の思いをしっかりと受け取り、一試合一試合学び、選手としても人間としても、学年が上がるごとに試合を通して成長を遂げている。
 チームの戦略は「ボールを大切にする」こと。「トレーニングや練習でも蹴る、止める、運ぶという、当たり前のことを当たり前のようにやる。それは簡単なようで難しい。基本的なところを大切にし、サッカーを通じて、中学3年間の中で礼儀など人として当たり前のことをしっかりと学んでいってほしい」との思いも込めながら指導を行っている。


 3年生の片桐歌威さんは、小学1年生からサッカーを始めた。中学から仲のいい先輩が入っていたアラグランデFCジュニアユースに入部。「練習でも試合でも仲間との連携がしっかりとできているいいチーム」と胸を張る。
 「将来の夢はやっぱりプロサッカー選手になること。そのためには、試合でなくても練習の時から試合と同じ気持ちで真剣に取り組んでいきたい。技術的なことだけでなく一生懸命やる姿勢が将来につながると思っている」
 稲田監督の思いは片桐さんをはじめ66人の選手にしっかりと伝わっている。1部リーグでの活躍が期待される。

【監督 稲田良太郎 さん】
中学生はいろいろな部分の成長や吸収力が早い。子どもっぽいところを残しながら、大人っぽいところも。体も大人に近づき心も体も揺れながら成長しているなという面が一緒に活動していて感じられます。日々の練習どおり、ゲームの中でも、選手たちが勝手に躍動するようなサッカーを目指してもらいたいです。

【3年 片桐歌威 さん】
練習では3×3で組み合うミニゲームが好きです。仲間とコミュニケーションをとりながら、試合感覚で楽しみます。試合ではやっぱり点を取った時がうれしい。中信2部リーグで優勝を決めたときもゴールを決められました。後輩にはサッカーを楽しんでほしいと思っています。1部でも頑張ってほしいです。

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取材・撮影/江津高博