今年で12年目を迎える、安曇野市のヨガスタジオ「ポコ☆スタ」。広々とした開放的な空間が特徴で、40〜50代を中心に30〜70代と幅広い年齢層の生徒たちが通う。「ポコ☆スタ」では、リラックス系のゆったりとしたヨガからアクティブ系ダイナミックなヨガまで幅広いスタイルのレッスンが受けられる。どのクラスも初心者から経験者までの全レベルに対応しており、生徒一人一人のペースに合わせた指導が行われている。
生徒たちからの人気が根強いのが、指導歴11年目の南澤ひろみ先生が担当する、心身を回復させるリストラティブ系のヨガ「リラックス＆リニュー」のクラスだ。リストラティブとは回復や休息を意味する。レッスンでは主に身体を脱力させリラックスすることを目的とし、1ポーズを5〜10分ほどキープ。日々の緊張から解放し、深いリラクゼーションにいざなっていく。
土曜の昼下がり、暖かな陽が差し込むポコ☆スタのスタジオには、静かな時間が流れている。ひろみ先生の穏やかな声にリードされながら、生徒たちは道具を使ってそれぞれのポーズに入る。ブロックやボルスターの位置を確認し、試しにマットに身体を預けてみるが、すぐには脱力する感覚は見つけられない。カラダの置き場がしっくりとこない人は、ひろみ先生と相談しながら、リラックスできる位置を探る。身体のポジションが決まったら、息を吐きながら身体の力を少しずつ抜いて、リラックスしたヨガの時間を楽しむのだ。自然と力が抜けていく生徒たちの様子がうかがえた。
ひろみ先生は土曜の朝からリラックス＆リニューを含め、3レッスンほどヨガを教えている。ヨガには、緊張を抜いてリラックスするポーズもあれば、片足立ちでバランスを保ち安定性と筋力を鍛えるポーズもある。身体をバランスよく動かすことは不調の改善にもつながるといい、「ヨガが身体を動かすきっかけになればうれしい」と話す。
ポコ☆スタは、予約なしで好きなレッスンに参加できるのも魅力の一つ。夏には毎年恒例となるビレッジ安曇野での朝ヨガを開催するなど、地域の人たちとの交流にも積極的だ。ヨガは自分自身と向き合う大切さを教えてくれる。いつまでも健康で元気でいるために、ポコ☆スタはヨガを伝え続ける。
取材・撮影／くりはら ともこ
