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水泳「田中希波・斉藤沙雪」

負けず嫌いとポジティブ。目指すゴールはインターハイ

プールから上がり「よろしくおねがいします!」と、挨拶する姿はアスリートらしい爽やかさだ。2人で談笑する様子から仲の良さがうかがえる。田中希波(たなか ののは)さんは女子自由形、斉藤沙雪(さいとう さゆき)さんはバタフライと水泳に夢中な17歳。種目は違うがともに県内トップクラスの選手であることは、これまでの実績から見て間違いない。所属チームの中では最年長同士で通っている高校も一緒だ。自身の性格について斉藤さんが「負けず嫌い!」と即座に答えると、田中さんはしばらく考えた後「私は何でも前向きに考えられる性格です。一言でいえばポジティブ」と自身を分析した。


「水泳をしていて良かったなと思うのは、体力面だけじゃなくメンタル面でも強化される部分。自分が日々成長していることがわかります。辛いことも多いですがタイムが伸びるとこれまでの成果を感じます。達成感がありますね」と田中さんが語る一方、斉藤さんも「大会に出場して良いタイムを出せた時に頑張ってきて良かったと心から思えます」日々の鍛錬をにじませる言葉通り、練習は週に5日から6日としっかり行う。ともに目指すのは来年のインターハイだ。練習を重ね、結果を出し経験を積めば行き詰まることも増えていく。しかし乗り越えた時の喜びもまたひとしおだ。何よりハイレベルな大会でライバル達と切磋琢磨できることは大きな財産になる。

「父が水泳のコーチで子供の頃から水が身近な存在だったんです。だから泳いでいるだけで本当に楽しい」田中さんが嬉しそうに話した。斉藤さんも「幼稚園の友達が水泳を習っていて私もやってみたくなって始めたのが最初です」と続けた。水泳を始めたきっかけや、目標としている選手もそれぞれ違う。2人を指導する中嶋勉クラブ長は「高校最後の年に迎える大きな大会。実力のある選手なので悔いのないように、精一杯頑張って、行けるところまで行ってほしいです」と見守りつつも大きな期待を寄せる。「結構長い時間泳いでも全然疲れない」と笑い合う2人。水泳はそれだけ大切な存在なのだろう。その気持ちを忘れることなく何があってもゴールを目指して真っすぐに泳ぎ切っていってほしい。

田中 希波さん
筑北村在住
2003年7月9日生まれ

斉藤 沙雪さん
安曇野市在住
2003年12月21日生まれ