地域スポーツ

信州グリーンフィールドで    4v4開幕               仲間と挑んだ熱戦の一日

5月17日、松本市の信州グリーンフィールド(かりがねサッカー場)で、小学生対象の4人制サッカーイベント「4v4」が行われた。4v4は本田圭佑氏が発起人を務める新しいサッカーの形。10分1本勝負、ショットクロック20秒、監督・コーチからの指示は禁止――。子どもたち自身が考え、判断し、仲間と声を掛け合いながら試合を進めていくのが大きな特徴だ。攻守の切り替えが早く、短い時間の中に駆け引きの面白さが凝縮されている。全国各地の大会でポイントを積み上げ、その先に地域代表決定ラウンドや全国大会がつながっている点も、子どもたちの挑戦心をかき立てる。

 当日は、学校の友達同士やサッカーチームでプレーしている仲間たちが集まり、ピッチには朝から元気な声が響いた。少人数だからこそ一人ひとりの関わる場面が多く、ボールを奪う、つなぐ、運ぶ、打つ――そのすべてに主役になる瞬間がある。ゴールが決まれば大きな歓声が上がり、悔しい失点のあとも子どもたちはすぐに気持ちを切り替えて次のプレーへ。コートの外では保護者が見守り、プレーに拍手を送っていた。無料で参加できる間口の広さもあり、競技経験のある子も初めて大会の雰囲気に触れる子も、それぞれの立場で一日を楽しんでいたのが印象的だ。


 松本市の小学校に通う2年生のチームは、クラスの仲良し5人組で出場。「こういうイベントがあったからこそ、いつもの友達と一緒に参加できて良かった」と保護者。子ども達も「楽しかった。また挑戦したい」と笑顔を見せた。同じサッカーチームの5人で参加した子どもからは「いっぱい点を決められたし、やったことのないチームとできて楽しかった。ルールは少し難しかったけど、そこも面白かった」と話し、4v4ならではの刺激を口にした。



 主催した株式会社信州グリーンの藤原貴之氏は、「初めての開催でどう回していけばいいか手探りだった。より一層工夫をして、さらに良い大会にしていきたい」と振り返る一方、経験者と未経験者が交じり合いながらプレーする姿に「いい仲間意識が芽生えたのでは」と期待を寄せ、4v4を通じて子どもたちが自ら考え、仲間と挑戦する機会を広げたい考えだ。

 4v4はサッカーの新しい競技体験であると同時に、子どもたちの成長を後押しする舞台でもある。その第一歩となった今回のイベントは、地域に新たな熱を生み出す時間となっていた。