〝エンジョイ・ラグビー〟をモットーに活動する諏訪湖ラグビースクール。4月21日に体験会を開き、諏訪地域を中心に塩尻市や伊那市からも12人が参加した。
前半はラグビーボールを使ったボール遊びやラダートレーニング、後半はタックルやラインアウト、プレースキックなど実際のプレーを体験。体験者とスクール生の混合チームによるゲームも行われ、約2時間、子どもたちは夢中になって体を動かした。
初めてラグビーボールに触れた6年生の柏原優翔くんは「普段蹴っている丸いボールとは勝手が違って遠くまで飛ばすのが難しかった。たくさん体を動かして疲れたけれど、とても面白かった」、池田雅斗くん(6年生)も「ラグビーボールは重くて蹴るのが難しいので、上手く蹴られるように工夫した」と話す。小学2年生で参加した竹村太郎くんも「最後にやった鬼ごっこのようなゲームが楽しかった。集中していたのでとても短く感じた」と声を弾ませた。
1992年に発足し、30年以上の歴史を持つ諏訪湖ラグビースクール。園児から小学6年生まで16人が毎週日曜、岡谷工業高校第二グラウンドで練習に打ち込んでいる。諏訪地域は全国大会出場32回を数える岡谷工業高校を有する県内有数のラグビーエリア。今年4月には中学年代のチーム「岡谷ウルブズ」が始動するなど、競技人口の増加に向けた取り組みが進んでいる。
タックルのイメージが強く、危険な印象があるラグビーだが、園児から2年生の試合ではタックルは行わず、3年生以上も小学生のうちはパワーよりも体幹や運動能力の向上を中心に指導するなど、安全面に配慮した指導を実践している。
20年来スクールに携わる本間保成代表は「ラグビーを通して『ワンフォーオール オールフォーワン』の精神を培い、仲間の大切さを伝えたい」と話す。仲間との絆を養うため、交流戦に加え、合宿やバーベキューといったレクリエーションも行っている。
小島勝彦コーチも「自分がラグビーを続ける中で実感したのは仲間の大切さ。1人では限界を超えることは難しいが、仲間と一緒であれば辛いことにも立ち向かえる」と語る。
スクールからはセブンズの日本代表経験を持つ大石力也や、ヤクルトレビンズ戸田の堀川太一、富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクスの石澤孔などを輩出してきた。キャプテンの大久保大道くん(6年生)も「中学生でもラグビーを続け、将来はワールドカップに出場したい」と目を輝かせている。
【キャプテン 大久保大道 くん】
親戚や周りの人がラグビーをしていたので、自分も興味を持ち、年中からラグビーを始めました。キャプテンとして、試合で負けている時にも自分から積極的に声を出すなど、みんなが伸び伸びと安心してプレーできるように頑張りたいです。
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取材・撮影/児玉さつき