期待の星

【石黒 天基さん・中村 祐俊さん:相撲】

第63回長野県総合体育大会夏季大会「相撲競技」団体で優勝し、第54回 全国中学校相撲選手権大会への切符をつかんだ石黒天基くんと中村祐俊くん。全中では決勝トーナメントへ進み、ベスト16。また、中村くんは個人戦にも出場し、目標だった決勝トーナメント進出を果たした。

小学2年生から相撲を始め、「相手とぶつかる時の怖さを乗り越えることがメンタルの強化につながった」と話す石黒君、一方中村君は「人へ優しくする心」を学んだという。二人に相撲の楽しさを問うと、「自分が得意な相撲で勝つことです」とそろって笑顔を見せた。指導する小林雄矢監督は、「石黒くんは正攻法の相撲が得意、元気の良さも取り柄でチームのムードメーカー。中村君は相手の力を上手く生かした相撲が得意。目標に向かって突き進む性格が実り、第35回全国都道府県中学生相撲選手権では個人軽量級でベスト8になった」と評価する。

中学3年生になり、7年間続けてきた相撲を続けるかどうかの岐路に立つ二人。「高校でも続けたい」と意欲を見せる石黒くん、進路を模索する中村くんも「どちらに進んでも相撲で培った優しさ、そして強い精神力は今後の人生で必ず役に立つと思います」と力強く語ってくれた。

 

取材・撮影/児玉さつき