期待の星

【矢嶋善くん:空手】      上級生でも物怖じしない     強靭な心が強さの秘訣!

昨年9月に長野県内の各流派が一堂に会した「第25回長野県ジュニア空手道選手権大会」が開催された。矢嶋善くんは小学1年組手に出場して見事優勝。翌月に行われた北信越大会「笹川杯 第13回関東少年少女空手道選手権」でも準優勝に輝き、全国大会への切符を勝ち取った。
 空手を始めたのは、「礼儀正しくなるように」と祖父から勧められたことがきっかけ。松涛会の練習は火~日曜で行われ、自分の都合に合わせて参加することができるが、「練習自体が楽しい」と週3~4日のペースで通っている。蹴りが得意で、特に上段蹴りに自信があるという善くん。突きや蹴りが速くてカッコいいという年上の門下生に憧れ、自分も強くなりたいと年の差をものともせず果敢に挑んでいく姿に「体が大きい相手であっても向かっていく姿は素晴らしい」と目を細める安田良親師範。たとえ年上であっても、負けると悔し涙を流すという善くんの様子に、「勝ちにこだわる気持ちが成長につながっている」と評価する。
 2025年2月中旬に行われる「日本生命杯 第4回全日本少年少女空手道選抜大会」。善くんは小学1年生の組手で出場を予定。各地域を代表する選手たちとの対戦を前に、「大会では1つでも多く勝ちたい。たくさん勝って優勝を目指したい!」と意気込んでいる。

【矢嶋 善(やじま ぜん)】
年齢:7歳(小学1年生)
生年月日:2017年12月12日
所属:日本空手道松涛会

取材・撮影/児玉さつき