週5日から6日、柔道の練習に臨む優日南さん。4歳で柔道を始め、誠心館道場に入ったのは翌年。それから7年、間近で成長を見守ってきた村山洸介館長は、「パワーがある選手。特別体が大きいわけではないが、体感がしっかりしているから受けが強い」と強みを語る。実際、小学1年生から出場する「長野県少年・少女柔道チャンピオン大会」では、今年も含め6連覇。2022年に愛知県で行われた「第13回ひのまるキッズ東海大会」でも、5年生女子無差別級で優勝を果たした。公式戦では負け知らずだが、館長いわく「負けることで学ぶこともある。悔しさを克服した後、どんな成長を遂げるかが楽しみな選手」。優日南さんにとって柔道は「学校の疲れを忘れさせてくれる存在」であると同時に、柔道で学んだ「精力善用」「自他共栄」の言葉が、家や学校でも自身の行動の指針になっている。そんな優日南さんの目標は「今までは力任せや得意な技で勝ってきた。中学生になると力では敵わないケースもでてくる。テクニックに磨きをかけ、全国制覇を目指したい」。その真剣な眼差しには力がみなぎっていた。
我妻優日南(あがつま ゆひな)
小学6年生:12歳
生年月日:2011年6月8日
所属:誠心館道場