2024年9月27日~29日に東京で開催された「全日本パラ卓球選手権大会」に初出場し、立位女子シングルスのクラス9で3位の好成績を収めた小澤珠花さん。
卓球を始めたのは小学3年生の時。右半身に麻痺がある珠花さんに「何かみんなと一緒にできることがあれば」と気にかけていた母がパラ卓球で活躍している選手を新聞で見かけ、珠花さんに勧めたことがきっかけだった。
9月の大会以前は、健常者と同じ大会に出場していた珠花さん。初めて出場したパラ卓球の大会は「障がいを持っている選手たちも健常者と同じようにプレーをしていて、本当にすごいと思いました」と話し、選手たちの活躍が良い刺激になったと振り返る。そんな珠花さん自身も「本来サーブは両手で打ちますが、私は左手だけでサーブを打つのが得意です」と、周囲の選手に負けてはいない。
中学の部活とLINKSを並行して卓球に励んできた珠花さん。時には面倒だと感じてしまい、練習に足が向かなくなったこともあったという。しかし今では、「卓球は自分の人生に無くてはならないもの」と話し、「全日本で今回は3位という結果だったが、もう少し上を狙えるという手応えがあった。次はより上位を目指したい」と力を込める。高校でも卓球を続けるという珠花さん。「夢はパラ五輪出場!」と目を輝かせていた。
【小澤珠花(おざわ しゅか)】
年齢:15歳(中学3年生)
生年月日:2009年9月17日
所属:卓球クラブ LINKS
取材・撮影/児玉さつき