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【宮坂 圭輔:ゴルフ】             夢はマスターズ!父と歩む進化の軌跡

2024年9月、長野国際カントリークラブで開催された第2回 NBSジュニアゴルフ大会。小学校5・6年生男子の部を制し、世界大会への出場権を獲得した宮坂圭輔。それから2年が経った2026年5月6日、中学2年生となった彼は第28回 長野県ジュニアゴルフ選手権(12〜14歳の部男子)の舞台で、再び優勝を果たした。信州を舞台に実績を重ねる宮坂は、父佳典さんとの二人三脚による日々の積み重ねに支えられている。

 ゴルフに出会ったのは6歳のとき。アマチュアとして競技経験を持つ父・佳典さんに連れられ、練習場を訪れたのが始まりだった。「ゴルフを始める前にサッカーやバスケットボールの試合も見に行ったが、あまり興味を示さなかった」と佳典さん。そんな少年が、自ら「やりたい」と熱中したのがゴルフだった。その後テレビで松山英樹選手がマスターズで戦う姿を見て衝撃を受け、「僕もマスターズに出たい」と、それまで以上に練習にぐっと熱が入った。かつてはスコアが100を超えて泣いてしまうほどの負けず嫌いな少年だったが、地道な努力を重ねた結果、現在のベストスコア「69」を叩き出すまでに成長を遂げた。

 この確かな進化の裏には、日々の実直な練習環境がある。平日は自宅での自主トレーニングに加え、学校が終わるとほぼ毎日練習場へ通い2時間を費やす。自宅でも安全に配慮してピンポン玉を活用するなど、毎日30分の工夫した練習を欠かさない。さらに、母親とは自宅で遊びの延長のように柔軟体操を行い、楽しみながら体づくりにも取り組んでいる。土日はゴルフ場での実践的な練習に充てる。そんな宮坂を最も近くで支え、指導し続けているのが父佳典さんの存在だ。
 佳典さんは、圭輔くんの「スイングの良さ」をしっかりと褒めて認めつつ、次の課題として「メンタルの強化」を掲げる。ただ厳しい言葉を浴びせるのではない。高い目標を提示して、程よい緊張感を与えることに加え、遠征先の夜には、親子で頭の中でコースを回るイメージトレーニングを共に行ってきた。本番で誰のせいにもできない孤独な戦いに挑むからこそ、技術面の手応えに対して、精神面では今後さらにタフさを身につけていかなければならない必要性を宮坂自身も強く感じている。

 これまでに「もうやめたい」と思ったことも何度かあったという。しかし、全面的にサポートを続けてくれる父を裏切りたくない、期待に応えたいという強い想いが、再び目標に向かって進む大きな力となった。技術面、メンタル面の両方で常に自分をサポートし、良い部分をしっかりと認めてくれる父に対し、宮坂は確かな信頼と感謝の念を抱いている。

 中学1年生の時に出場した2025年 関東ジュニアゴルフ選手権決勝競技(男子12〜14歳の部)では、当時の目標を大きく上回る健闘を見せ、日本ジュニア選手権の背中が見えるところまで迫った。宮坂の直近の目標は、1月に開催されるもう一つの関東大会を勝ち抜き、全国の舞台へ進むことだ。そしてその先には、幼い日から一歩もブレていない「マスターズ出場」という大きな夢が待っている。親子の固い絆が育む強い心と技術を武器に、少年は今日も自らの限界へと挑み続ける。


Profile
宮坂圭輔(みやさか・けいすけ)ゴルフ
2012年10月28日生まれ。松本市出身。鎌田中学校在学。6歳で父の影響によりゴルフを始め、小学6年時には長野県ジュニア選手権、ABN佐久ジュニアゴルフ大会、知事杯長野県ジュニアゴルフ大会、NBSジュニア大会の4大会で優勝。中学2年時の2026年5月には長野県ジュニア選手権で優勝した。父の指導のもと技術とメンタル強化に励み、幼いころからの夢であるマスターズ出場に向けて努力を続けている。

取材/児玉さつき