2024年8月3日、4日の2日間に渡り開催された、とびうお杯 第39回全国少年少女水泳競技大会に出場した大厩慶信くん。男子50m自由形の予選を14位で通過し、B決勝5位、また50m背泳ぎでは予選9位、B決勝2位という好成績を残した。さらに長野県水泳連盟が定めるジュニアA強化選手に指定され、9月末には2028年長野国スポ対策ジュニア競泳強化合宿を控えている。
保育園の時、友達のお母さんに勧められて始めた水泳。大厩くんは、他のスポーツと違って水中で行うことと、体育の授業で活かせることが水泳の楽しさだと話す。中嶋勉コーチが大厩くんの強みと話す「身体能力の高さと負けず嫌いの性格」が功を奏しメキメキと実力をつけ、泳ぎの上達に伴う筋力の向上も実感しているそうだ。
現在はサンクラブ安曇野の選手コースで、週6日の練習に励んでいる。練習では、水中トレーニングに加え、持久力、腹筋、背筋、体幹を鍛えるための陸上トレーニングも実施。「練習メニューはひと通りクラブで指導しますが、トータルバランスの強化だけでなく、個の力に合わせた部分的な強化も必要です」と中嶋コーチ。大厩くんに今後の課題を問うと、「さらに上を目指すためには、心肺持久力の向上が必要だと感じています」と自らを分析する。
そんな大厩くんが次に掲げる目標は、来春開催される全国JOCジュニアオリンピックカップへの出場。その参加資格獲得のため、来年3月までにJOCが定める標準記録突破を目指す。
取材・撮影/児玉さつき