兄の影響で年中から諏訪湖ラグビースクールに入り、小学4年生までラグビーに打ち込んでいた原田颯馬さん。「ワンフォーオール オールフォーワン」の精神を重んじるラグビーに触れ、「以前は人と話すことが苦手だったけれど、人見知りではなくなりました」と成長を実感する。それ以降はしばらく競技から離れていたが、今年1月に中学1~3年生対象のラグビークラブ「岡谷ウルブズ ラグビークラブ」が始動。再びラグビーに打ち込む機会を得た。クラブで指導に当たる白馬信コーチは、練習を見守る中で「高校生との合同練習も前向きに取り組み、プレーだけでなく内面的にも日々成長している様子が良く分かる」と顔をほころばせている。
「ラグビーの楽しさは仲間とプレーすること」と颯馬さん。現在、週に1度の練習は岡谷工業高校ラグビー部と合同で行われ環境としては恵まれているが、岡谷ウルブズのメンバーは颯馬さん1人だけ。「まずは同年代のメンバーが1人でも多く増えて欲しい」と切実だ。
憧れの選手は、岡工ラグビー部センターの村澤旺祐(3年生)さん。「体格差に関係なくタックルにいけるところがスゴイ!」と話す。高校では「自分も岡工ラグビー部に入り、兄と一緒にプレーをしたい」と満面の笑みを浮かべながら卒業後の目標を語ってくれた。
【原田 颯馬(はらだ そうま)】
年齢:14歳(中学2年生)
生年月日:2011年6月10日
所属:岡谷ウルブズ ラグビークラブ
取材・撮影/児玉さつき