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【ラーラ松本 キッズ・チアリーディング「桜smile」】       テンポ良く集中を切らさず練習  身体能力をバランス良く伸ばす

「お願いします!」。スタジオに子どもたちの快活な声が響く。ラーラ松本のエアロビクススタジオで毎週金曜日に行われる、子どものためのチアリーディング教室「桜smil
e」。年中~小学2年生までのAクラスと、小学3年~6年生までのBクラスがあり、それぞれ1時間ずつ汗を流している。

 ウォーミングアップ、リズムに合わせたダンス。入念なストレッチ、体幹トレーニング、ポンダンス――。適度な水分補給を挟みながら、練習はテンポ良く進められていく。「子どもたちに集中を促すためにもテンポが大事」と小川春奈先生は話す。健康運動指導士の資格を持ち、体操の要素も取り入れて総合的な身体能力の向上を図る。フィットネスを通じてチャリティを行うNPO法人CFM 実行委員会のメンバーでもあり、ラーラ松本ではチアリーディング教室と、毎週水曜のキッズHIPHOPダンス教室を担当している。

 チアリーディングは単なる応援としてだけでなく、現在は競技としての側面も色濃く持つ。ダンスのほか、ジャンプ、複数人で組体操のように人を乗せたり飛ばしたりする「スタンツ」、ハンドスプリングのような技を床で行う「タンブリング」など、アクロバティックなパフォーマンスもある。

 「スタンツは身体の軸がしっかりしていないと支える側も重く感じるし、上に乗る方も落ちてしまうことがあるので、体幹トレーニングには特に力を入れている」と小川先生。チアリーディング教室を希望する子は比較的柔軟性の高い子が多いというが、「ケガを予防するためには柔軟性だけでなく、筋力をしっかりと付けることも大事」と、ストレッチと筋力トレーニングをバランス良く取り入れる。

 そのスタンスはチアリーディングだけに留まらず、子どもたちの将来の可能性を広げることにも役立つ。「教室に通う子の中には、他のスポーツや吹奏楽といった別の習い事を掛け持ちしている子が多い。特にAクラスの子どもたちは、これからさまざまなスポーツにチャレンジしていく可能性がある。そのためにも、このクラスで学んだことを次で生かせるように、柔軟性と筋力をバランスよくアップさせられるように心がけている」

 練習の成果は、例年3月第1土曜日にキッズHIPHOPダンス教室と合同で行う発表会と、ラーラ松本が主催するイベントなどで披露する。直近では、10月に行われるイベントへの参加を予定しているという。小川先生と一緒に、振り付けやフォーメーションを一つずつ確認しながら、真剣な表情で練習に励んでいた。

健康運動指導士 小川 春奈 先生

取材・撮影/児玉さつき