7月にアメリカで開催される2024年MCYSA全米選手権。日本代表選手全18人のうち、信越代表として選ばれたモリス漣くん。「レベルの高い選手と野球ができるいい機会。今まではチームを優先し100%の力で戦ってきた。しかし今回は100%以上の力を発揮して、自分自身の限界にチャレンジしたい」と期待を寄せる。
指導者の父親と、野球をしていた兄の影響で幼い頃から野球に親しんできた漣くん。今年で創立50周年を迎える安曇野穂高少年硬式野球連盟・安曇野穂高リトルには小学1年生で入団した。「リトルの頃に監督がいろいろなポジションをやらせてくれたことが自分のためになった。なかでもキャッチャーを経験したことで戦略を立てられるようになり、野球をより深く考えるきっかけになった」と振り返る。
走攻守のいずれにも長けていることが強みだが、特に打撃では「基本的にピッチャーが有利ななか、それを五分五分にするためには、自分のスイングを安定させる必要がある」と、ホームランやヒットを打った時の動画を見返し、「なぜ打てたのか」を理解して、次へ生かしているという。
将来はプロ野球選手になることを目指し、常に向上心を忘れず、練習に励む漣くん。「プロ野球選手になるためにも、今回日本代表選手に選ばれたことはとても貴重なチャンス。そのことに感謝して、プレーで恩返しがしたい」と力を込める。
取材・撮影/児玉さつき