地域情報

【ウォーキングイベントin安曇野】景観を楽しみながら健康づくりを

北アルプスの山々が映える青空のもと、113人の参加者がウォーキングを楽しんだ。2025年3月1日、安曇野スイス村サンモリッツを発着点とする「ウォーキングイベントin安曇野」が開催された。景色を楽しみながら健康づくりにつなげる狙いだ。

 長野県市町村職員共済組合が主催し、スポーツクラブルネサンス松本が運営するイベント。組合員とその家族の健康づくりの一環とし、運動習慣の定着や生活習慣病の予防を図る。
 開会式では同組合医療福祉課の大井真二さんが「運動というと筋力トレーニングやランニングなどが思い浮かび、筋肉痛や疲れでネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれない。しかし、ただ歩くだけではなく、安曇野の景色を楽しみながら体を動かすことの心地よさを体感してほしい」と挨拶した。
 「楽しみながらの運動」を実現するため、参加者に配布されたコースマップには安曇野の見どころや立ち寄りスポットを記載。距離は6kmとオプションコースの2kmを加えた8kmの2パターンを用意し、ウォーキング時間も10時35分から14時までと余裕を持たせることで、無理のないペースで歩けるよう配慮された。
 コースに出る前には、ルネサンス松本の講師による30分間のウォーキングレッスンが行われた。効果的なウォーキングを日常生活にも取り入れられるよう、歩くために必要なストレッチや動きについて、参加者も実際に体を動かしながら学んだ。

 組合ポータルサイト「MY HEALTH WEB」でイベントを知り、南信から参加した佐々木さんは「ウォーキングレッスンが受けられることも参加した大きな理由。正しい歩き方を教わって、しっかりと歩きたい」と期待を語った。
 レッスン後、いよいよウォーキングがスタート。毎年諏訪湖マラソンに参加しているという宮﨑さんは家族で参加し「冬はマラソンではなくウォーキングでトレーニングをしている。パン好きなので、パン屋さんをゴールに設定してモチベーションを上げている。安曇野を歩くのは初めて。おいしいパン屋さんを見つけて、買って帰りたい」と笑顔で出発した。


 ウォーキング中も、立ち寄りスポットや交差点には参加者を見守り励ますスタッフの姿があった。参加者たちは、のどかに広がる田園や、遠くにそびえる北アルプスの山岳風景を眺めながら、それぞれのペースで安曇野ウォーキングを楽しんでいた。


【長野県市町村職員共済組合 医療福祉課 大井真二さん】
今回のイベントで100名以上の方に参加していただいたことで、健康への意識や、ウォーキングへのニーズの高さを改めて実感いたしました。場所や時期は未定ですが、今後も引き続き、ウォーキングイベントを開催できればと思っております。

取材・撮影/児玉さつき