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【やまびこバスターズ】       楽しさが生む強さ

ジュニアアイスホッケーチーム「やまびこバスターズ」が、成長を示すシーズンに突入した。10月4〜5日に開催された第13回岡谷市民新聞社杯で高学年チームは3位、低学年チーム(3年生以下)は準優勝。9月に始まった新シーズン、チームは着実に結果を残している。
 昨シーズンは輝かしい1年だった。昨年11月の第12回大会で高学年チームが優勝、低学年チームが準優勝。さらに高学年チームは、北信越・東海の計9チームが競う北信越東海セントラルジュニアリーグでも優勝を果たした。

 高学年チームを指導する柳沢準二監督は、昨季の強さをこう分析する。「2年前のチームには6年生がいなかった。去年の6年生は5年生の時から最上級生として、年上の相手と互角に戦ってきた。その経験が強みになった」
 今シーズンのメンバー構成は6年生と5年生が2人ずつ、4年生が10人。「4年生を底上げしないといけないが、最近だいぶ伸びてきた。これからが楽しみ」と柳沢監督は期待を寄せる。
 シーズン開幕に合わせて、低学年、高学年、中学生の各チームのコーチ陣がミーティングを実施。チームの現状に合わせた練習方法や、養うべき力について意見交換を行った。
 低学年チームの亀田高弘監督が重視するのは「アイスホッケーが楽しいという気持ちと、うまくなりたいという向上心を育むこと。指導する側も熱意を持ち、時間を割く必要がある」と力を込める。

 柳沢監督も「楽しさを伝えて、中学生年代へつなげたい」と共通の願いを持つ。一方で高学年には「氷上で相手とぶつかり合っても体勢を保てる体幹と、強いメンタルが必要」と説く。

 さらに柳沢監督が強調するのが、私生活の大切さだ。「私生活が乱れると、プレーにすべて出てしまう。そういうところから見直そうと子どもたちに話し、新しいスタートを切った」
 低学年の宮坂朋キャプテンは「自分が活躍したり、チームのためにパスを出したり、いろいろ頑張りたい」と意気込む。高学年の畑暁斗キャプテンは「高いレベルで戦うことで得られるものを、自分たちの成長につなげたい」と語る。
 シーズンは始まったばかり。楽しさを原動力に、やまびこバスターズは勝利への道を突き進む。

【高学年チームキャプテン 畑暁斗くん】
年長からアイスホッケーを始めました。自分は足の速さが持ち味ですが、昨年、長野県選抜メンバーとして県外チームと対戦したことで、上には上がいると知りました。今後さらに努力して、スピード、スキルを磨き、体力もつけていきたいと思っています。

【低学年チームキャプテン 宮坂朋くん】
年少の時に参加した体験会が楽しかったのでアイスホッケーを始めました。キャプテンとしてみんなを支えて、強いチームにしたいと思っています。来年4年生になると、6年生になるお兄ちゃんと同じチームでプレーができるので楽しみです。

取材・撮影/児玉さつき