今年5月、伊那市美すずスポーツ運動公園で開催された第39回全日本小学生女子県大会。湖南バンビーズは惜しくも優勝は逃したものの、2021年以来4年ぶりの準優勝を果たし、全国切符をつかんだ。
諏訪、下諏訪、岡谷など、諏訪エリアの女子小学生を中心に活動するソフトボールチーム・湖南バンビーズ。今年で結成23年目を迎え、2013年には春季全国大会に出場した実績を持つ。
練習は土日の週2日を基本とし、全国大会前には平日の夜間練習も実施。取材日は夏休み中、8月中旬の日曜日。基礎トレーニングを終えた選手たちは、大人チームとの試合形式の練習に汗を流していた。


ヘルメットのサイズを合わせたり、走塁の仕方を教えたり。上級生が積極的に下級生の面倒を見る。下級生の奮闘に、上級生が声援を送る姿はなんともほほ笑ましい光景だった
4年前からチームの指揮を執る若月丈夫監督は「ソフトボールの技術よりも、まずは挨拶ができるように。そして、いろいろな人とのつながりを大切にすること」を重んじ、選手同士の仲の良さについて「仲間と一緒にスポーツに取り組むことで、自然と仲良くなっていく。下級生の面倒をみるのは、自分たちが上級生にしてもらってきたから、それを下の子たちにしてあげているのだと思う」と話す。

一方で「その仲の良さが悪い方に影響することがある。試合でミスをしたときに、一緒にしょんぼりしてしまって気持ちが落ち込んでしまうことがある」と課題も指摘する。
初戦突破を目標に臨んだ全国大会では、初戦で西前田SBC(愛知)と対戦。「初回で一気に6失点というのは今までにはなかったこと。大舞台の空気に飲まれてミスから失点し、流れを引き寄せられず、実力を発揮できないまま終わってしまった」と若月監督は振り返る。
「お互いを思う優しさも大事だが、優しいだけでなくて強いことも言い合えるようになって、劣勢の時にも前を向けるようになってほしい」と期待を込める。
金子椿果主将も「対戦相手がすごく声を出していた。それを見て、流れをこちらにもってきたいときには、もっと声を出さなければいけないと思った」と、全国大会での経験から課題を見つけ、成長への糸口をつかんだ。
全国大会後には、群馬県への遠征を行い、全国大会の優勝チーム群馬クイーンズJr.とも対戦した。「強豪チームは体の大きい選手がたくさんいた」と副主将の林恋華さん。同じく副主将の小林陽莉さんは「球も速くて、肩も良かった」と話し、強豪チームとの対戦が良い刺激になった。それでも「やってきたことをもう一度思い出し、自信をもって試合に臨めれば、結果もついてくる」と若月監督は選手たちを信頼する。


次に目指すのは8月下旬に予定する第21回ミズノ杯争奪小学生女子ソフトボール大会での優勝。チームワークの良さと、これまで培ってきた経験を糧に、県優勝をつかみ取る。

【副主将 林恋華さん※写真左】
ポジションはピッチャーとショートを担当しています。バッターを三振に打ち取れた時はとても達成感があります。今年度で小学校を卒業しますが、中学生になってからも地元のチームでソフトボールを続けていきたいと思っています。
【主将 金子椿果さん※写真中央】
姉がソフトボールをやっているのを見て楽しそうだと思い、小学1年生から始めました。ポジションはピッチャーとショートで、アウトを取れた時はとてもうれしいです。ソフトボールを通して、気持ちが強くなったと感じています。
【副主将 小林陽莉さん※写真右】
上級生の友だちに誘われて参加した体験会が楽しかったので、それをきっかけにソフトボールを始めました。打順は4番を担当しています。ソフトボールをしていてうれしいと感じるのは、自分のバッティングが得点につながった時です。
林さん、中)金子さん、右)小林さん.jpg)
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取材・撮影/児玉さつき
