動きを交えて技術指導を行うコーチの様子を熱心に見つめる子どもたち。スタートの合図とともに、今教えてもらったことを実践しようと、真剣な面持ちで駆け出していく。その眼差しには「少しでも早く上達したい」という強い気持ちが表れていた。
松本市と波田町の合併を機に、梓川と波田にあった2つのミニバスチームが統合して生まれた、松本SEIBUミニバスケットボールクラブ。現在は小学2年生から6年生までが週4回の練習に汗を流し、3人のコーチが指導にあたっている。


指導者の一人、太田陽一コーチは「まずは子どもたちに手本として見せられるように、コーチ自身ができること」を信条とし、自らも自主トレーニングに励んでいる。「子どもたちは、まず目で見て、次に脳でしっかりと判断して、それから自分たちの体を使って実行する」と分析し、独自の指導法を実践している。
「自分自身も実際にやってみることでプレーに必要な動きを分析、分解する。子どもたちに伝える時も、一連の動きの流れをただ一通り見せるのではなく、まずは10のうちの3を教えて、次に6まで、次は9までと、段階的に伝える指導を心掛けています」と太田コーチ。
その丁寧な指導によって、子どもたち自身もスキルアップを実感している。キャプテンの今井弥那さんは「ドリブルがうまくできるようになった。ほかにもいろいろな技術が身についたと感じています」と笑顔を見せる。


コーチ陣による丁寧な指導は、試合結果としても実を結んでいる。2021年度の長野県U12選手権大会では、コロナ禍で上位8チームで行われる最終ステージは中止となったものの、県内で第4位と健闘。一昨年の第6回しんきん&テレビ松本優勝旗争奪ミニバスケットボール大会で準優勝、昨年も同大会で第3位という好成績を残している。
「今年も6年生は3人と少ないのですが、昨年も4月当初は6年生の人数は4人と少なく、途中から4人増えて8人になりました。そのため練習では初めに全体的な指導も行いますが、個人の様子を見ながら、個別にも対応しています」と太田コーチ。
中学校の部活動地域移行が進む中、「バスケットボールに興味があって、上手くなりたいという子は何年生からであっても歓迎します」と門戸を広く開いている。
U12選手権のほか、リーグ戦や市内の各種大会への出場を予定する松本SEIBUミニバスケットボールクラブ。今年度のチーム目標は「松本市内の大会でベスト3に入ること」と今井キャプテン。昨年、上級生に交じって大会に出場し、実践経験を積んできた6年生3人が後輩たちを牽引し、チーム一丸となって目標達成を目指す。

【コーチ 両角貴志 さん(左)/コーチ 太田陽一 さん(中央)/コーチ 髙野菊丸 さん(右)】

【キャプテン 今井弥那 さん】
兄がバスケットボールをしていたので、自分も小学1年生から始めました。楽しいと感じるのは、ドリブルのスキルを使って相手を抜いたり、シュートが入った時。そして、諦めずに続けることで、どんどん上達できることも面白いところだと思います。今年はキャプテンとして、チームのみんなを引っ張っていけるように頑張ります。

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取材・撮影/児玉さつき
